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実践Webマガジン

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実践女子大学学術機関リポジトリご存知ですか?

 学術機関リポジトリとは、聞き慣れない言葉だと思いますが、大学、研究機関がその知的成果物を電子的形態で集積し、保存・公開するために設置した電子アーカイブを言います。

 実践女子大学・短期大学部では、2014年3月17日から学術機関リポジトリの運用を開始しました。本学で公開している知的成果物は、学部・学科の紀要が大半ですが、博士論文、及び大学図書館で所蔵し電子化した貴重書やその目録などがあります。

画像イメージ実践女子大学学術機関リポジトリ

論文ダウンロード数上位3論文の推移

登録状況は、2017年11月現在、アイテム毎だと紀要論文1,160件、博士論文10件、特殊コレクション45件で、全文を読むことができます。リポジトリから直接のダウンロード数は、一月当たり平均は約9000件です。

ダウンロード上位3論文の推移はどうなっているでしょうか。

1. 山田茂[ほか]「運動による骨格筋の肥大機構の文献的研究」
 実践女子大学生活科学部紀要 49, 191-201, 2012-03-10

2. 飯野智子「美容医療をめぐる議論」 
 実践女子短期大学紀要 28, 65-75, 2007-03-20

3. 飯野智子「男性の美意識の変化」
 実践女子短期大学紀要 29, 237-245, 2008-03

画像イメージ論文ダウンロード数上位3件の推移

 2016年10月以降に、ダウンロード数が飛躍的に伸びているのが分かると思いますが、理由は不明です。
それ以前も論文記事+本文ありの「CiNii Articles」経由でダウンロードされていたのかもしれませんが
とにかく、この数字はリポジトリから直接ダウンロードされたものです。

この3論文は、紀要論文であっても、ジワリジワリと読まれ(ダウンロードされ)、時代の要請にマッチした途端、爆発的に読まれる(ダウンロードされる)、というのを証明してくれているのではないかと思います。

山田茂先生からコメントをいただきました。

 私の研究は、日本のスポーツや体育のトレーニング方法のメカニズムの体系化です。この論文は1990年代から研究してきた自分自身の研究成果を整理整頓してまとめたレビュー論文(本学紀要論文の分類は「資料」)です。

 私の研究ポリシーは「常識を疑え」です。スポーツ選手の栄養の取り方、筋肉の付け方は本当にこれでいいのか。スポーツをする者にとって今まで常識とされていた知識が実は間違っているんだ、本当はこうなんだということを一つ一つ証明してきました。しかし、かなり前に日本学術会議でシンポジウムで研究発表を行った時の反応は芳しいものではありませんでしたが、最近になってようやく私の理論が徐々に受け入れられ、他の研究者による追随研究も増えてきました。常識が変わってきたと思います。欧米からもこの研究についての問い合わせが多くなってきていますので、2017年に入ってからのダウンロード数の急増もあり得る数字だと思います。

 これからも科学の発展に貢献していきたいと考えています。