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実践Webマガジン

桜むすび

〈特集〉 未来に「つながる」旅 第二章

第二章 さらに強まる地域との絆

日野とつながり、地域で学ぶ

実践女子大学・短期大学×地域連携レポート

現在、多くの学生や教職員が日野をフィールドに多彩な活動を展開。
本学の「知」を皆さまに提供しながら、触れ合いの中でさまざまなことを学び、
社会で役立つ「実践力」を高めています。

研究 桜楓散歩会 元気な街づくり 生活支援活動

会話を楽しみながら体を動かして、健康と地域のコミュニティを育んでいます。

地域の住民同士がこの取り組みで得たものは、体を動かす意識とたくさんの仲間

ノルディックウォーク取材にご協力いただいた早川清治さん(写真左下)ノルディックウォークを楽しむ参加者の皆さま

本学が展開する「プロジェクト研究所」*の一つ健康栄養科学研究所では、日野市多摩平の森団地(UR都市機構)の高齢住民を対象に「桜楓散歩会」という取り組みを行っています。この活動は東日本大震災をきっかけに、地域から強い要望をいただいて始まったもの。教員や学生の支援のもと、高齢者が軽い運動やレクリエーションを行うことで健康を維持し、参加者同士のコミュニティづくりを図ることを目的としています。学生にとってこの活動は、参加者との触れ合いを通じて高齢者の健康や生活についての知識を育み、コミュニティづくりの方法を身につける機会ともなっています。毎週1~3回各1時間程度、体操や卓球等のスポーツや散歩などを行うほか、本学食堂での食事会や、団地の集会室で茶話会などを実施。定期的に体力測定も行い、運動機能や体力のチェックも行っています。


楽しみながら体を動かしていると、自然に会話も弾んで、参加者同士、また参加者と学生たちの間に芽生えた絆は着実に成長しています。「桜楓散歩会」の数ある活動の中でも人気が高いのが「ノルディックウォーク」です〈写真〉。

桜楓散歩会では毎月の活動の中にこのノルディックウォークを組み込み、学生が付き添いながら団地から実践女子大学まで往復60分ほどの道のりを、季節ごとにさまざまな表情を見せる周囲の景色を味わいながら歩きます。「ノルディックウォークなど、運動をする回が特に楽しい」と参加者の早川清治さんは語ります。「この会に参加したことで、体を動かそうという意識を持つようになりました。あいさつを交わす仲間も増えましたし、話をして、みんなでいろいろ情報交換ができることもいいですね。今楽しみにしているのは、松浦常夫先生がつくっていらっしゃる『散歩コース地図』。自分で散歩する時にも活用したいです」。

* 実践女子学園内外の組織及び個人がプロジェクトチームを編成して、学部、学科及び教科の枠を超えた学際的研究、学園が設置する学校の校種を超えた研究、地域あるいは産官学と連携した研究を一定の期間集中して行う取り組みです。

私たちも多くのことを教えていただいています。

学生スタッフ学生スタッフの奥秋 宏美(左)、塚原 美希子(右)(ともに大学 生活科学部 食生活科学科 食物科学専攻4年)

3年生の時から「桜楓散歩会」の運営に参加しています。普段、ご高齢の方と接する機会があまりないため、どのようにお話をしたらいいのか、初めのうちは手さぐりしながらの活動でした。今ではすっかり打ち解け、散歩中にさまざまなお話をして楽しむなど、コミュニケーションを図ることができるようになりました。いろいろなアドバイスをいただき、社会の一員として行動する意識も磨かれたと思います。

教育「手をつなごうこどもまつり」生活文化学科 幼児保育専攻の学生約150名が参加

イベント運営をサポートしながら「地域ぐるみで子どもを育てる」場を体験

手をつなごう・こどもまつり

大学・生活科学部生活文化学科の幼児保育専攻では、毎年日野市で行われる「手をつなごう・こどもまつり」に1~3年生約150名が参加しています。

この催しは、子どもの健全な育成を支援することを目的に開かれるもので、幼児保育専攻の学生は運営を担う実行委員の一員ともなっています。当日は、児童館等の他団体のサポートや、自転車誘導などの交通整理も担当します。

会場では実践女子大学独自のブース出展も行っています。2012年度は竹馬やけん玉、コマ等の伝承遊び、ペットボトルボーリングなどが楽しめる「遊びのコーナー」を出展。準備期間中、学生たちはシミュレーションを繰り返して楽しみ方をどう教えるか考え、安全対策についても検討を重ねました。その甲斐あって、実践女子大学のブースは、当日大人気!用意したものが足りなくなるほど多くの親子がブースを訪れ、思い思いにそれぞれの遊びを楽しみました。

「実習などでは接することがないお母さん方と触れ合い、親子のやり取りを間近で目にしたことが、幼児保育について深く理解する上で良い機会になりました」(こどもまつり委員・原麻利子)、「児童館が出展しているブースを手伝い、子どもとの関わり方について“こういう方法もある”と視野が広がりました」(同・田島唯衣)、「お父さんが子どもに竹馬を教えるシーンに立ち会い、子育てに父親が参加することの大切さを実感しました」(同・黒木理沙)といった声に見られるように、学生にとっても学びを深める貴重な場となっています。

「日野市は子育てへの意識が高い自治体。学生たちには日野市の特性を説明するとともに、地域の活動に参加することで『地域が一体となって子どもを育てる』とはどんなことなのかを学ぶように話しています」(松田純子准教授)、今後はこの取り組みを保育の実践力を磨く場としてさらに活かせるよう、幼児保育専攻では実行委員の活動やブース出展の企画・運営もこれまで以上に学生が主体となって行う形を検討しています。

課外活動 ATLASチアリーディング部 街に華を添える貢献活動

拍手と笑顔をたくさんいただいて、また頑張って練習に励もうと思います。

ATLASチアリーディング部

市内を国道20号や中央自動車道が通る、車の往来が多い日野市。日野警察署や日野市などが展開する「春の交通安全運動パレード」「秋の交通安全市民のつどい」等の交通安全啓発イベントに参加しているのが、大学・短期大学の学生が参加する「ATLASチアリーディング部」です。

華やかな演技で地域の方々の関心を引きつけるとともに、息のあった掛け声で交通安全を守る意識の大切さを呼びかけています。

大きなスペースで演技する場合はチアリーダーを空中へ投げ上げる「バスケットトス」という技を組み込んだり、高さがない場所であればダンスを中心に構成したりと、部員みんなで相談しながら演技の内容を考え、曲を選んで、当日に向けて練習を重ねています。ATLASチアリーディング部の存在は地域にも浸透しており、トレードマークである公式バッグを手に会場に向かうと、「実践のチアリーディング部さんでしょう?楽しみにしているわよ」といった声をかけていただくこともあります。

地域住民の交通安全意識の高まりに大きく貢献したとして、2012年秋には日野警察署から感謝状が授与されました。

キャプテン 前田 純子(大学 生活科学部 生活文化学科 幼児保育専攻3年)キャプテン 前田 純子(大学 生活科学部 生活文化学科 幼児保育専攻3年)

皆さまから拍手をいただくと、温かく見守られていることを実感してとてもうれしく、やりがいを感じます。日野の大学・短期大学の代表として、今後も積極的に地域のイベントに参加していきたいです。交通安全の大切さをアピールすることはもちろん、私たちの演技を通じて元気や勇気、そして笑顔を地域の皆さまにお届けしたいと思っております。

※ 学生・生徒の学年表記は2012年度時点のものです。