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生活環境ギャラリー

生活空間設計製図 3 2013

課題1「団地再生プロジェクト」

 花畑団地は東京都足立区の北端に位置し、毛長川を挟んで埼玉県草加市に面しています。東武伊勢崎線竹ノ塚駅まではバスで15分、谷塚駅までは徒歩17分の距離。団地を含めた周辺一帯は、区画整理により基盤整備されていて、良好な住宅地になっています。団地の敷地は19.1haで全体的にほぼ平坦な地形であり、東西に伸びる約1kmの道路に沿って直線的に住棟が配置されています。入居開始後47年が経過し、当初の居住者像も大きく変化し、居住者に占める高齢者も約4割と推定されます。

 花畑団地27号棟を改修・活用し、現代のニーズに合わせた建築として再生することを目的とします。周辺地域の状況や社会的ニーズなどを考慮して、集合住宅としての新たな提案、または他の用途への転換、複数の用途の複合などを行って、地域の活性化にも寄与するような建築とします。既存の建築を活用しながらも、その枠にとらわれず、柔軟な発想と豊かな創造力によって、現代的な建築として生まれ変わらせてください。

課題2「園長先生の家がある幼稚園」

空間計画は、「ひと」と「環境」との関係を解き明かすところから始まる。
本課題では、「ひと」として、視線の位置が異なり、行動形態も一様ではない「こども」を対象として、敷地内に立つ一本のケヤキを「環境」のよりどころとして空間を考えていく。
もちろん、市街地に建つ建物であるから周辺状況との関係も明らかにしたい。周囲の街から隔離された施設ではなく、街と一緒に活きる空間としたい。そのために、子どもたちがいなくなったあとは閑散とした空間にならないように、生活空間としての「園長先生の家」を併設する。
できれば、この生活空間を活かすような放課後や週末のアクティビティも提案してほしい。

街とともに活きる子どもたちの空間が、新しい日野の街を作り出す。