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生活環境を知るための文献

私が薦める一冊の本

平井東幸編
図解 繊維がわかる本
日本実業出版社、2004

 本の構成は、項目を設定して見開き1ページで構成しています。そのため簡単に繊維の世界を概観できます。舌足らずになっている面もありますが、繊維のことを知りたい、繊維を勉強したい、という方の入門書として最適と思います。
 一般には、繊維というとアパレルの素材だとつい思いがちですが、さにあらず、産業界などのその他分野に多く利用されている材料です。それは多岐に渡り、衣料用を始めとして、医療用、土木・建築、カーテンなどのインテリア、歯ブラシ、携帯電話などの生活用品、テニスラケットなどのスポーツ用品、船や車、飛行機などの乗り物、光ファイバーなどの通信機器など、いろいろです。
 この本は、そのような繊維とは何ですか? 繊維はどこに使われているの? といった基本的な質問に図を多用して簡単に幅広く紹介しています。素材そのものの紹介から、上記の多種多様な分野への利用紹介がされています。科学分野で注目されているナノテクノロジーに関する繊維の話、すなわち、ナノファイバーなども紹介されています。是非、ご一読下さい。(Y. K.)