卒業論文ピックアップ

カフェで流れるBGMは、どんなものが好まれるの?
→音の大きさより、音楽の大きさ感で判断しているみたいです


さまざまな音楽が流れるカフェ。そこで過ごす人達も様々です。
おしゃべりに花が咲く友人達。時々珈琲をすすりながら本を読んでいる人。
パソコンで文章を作っているサラリーマン。
さあ、その人達にとって、どんな音楽が相応しいでしょう。

学校の一室にカフェスペースを作って実験してみました。
会話をする、本を読む、勉強をするの3つの行為を設定して、8種類の音楽を2段階の大きさで流したときの行為のしやすさを評価してもらった結果は、次のようなものでした。

○おしゃべりは少し大きめの音の方が、読書と勉強は小さめの音の方が向いている
 おしゃべりが周りに聞こえるのは嫌なのかもしれませんね。

○音の大きさより、音楽の大きさの感覚が○○しやすさと対応する
 音を騒音計で測るとデシベルという値が表示されます。これが音の大きさを表します。
 実は、その値としやすさの関連はそんなに大きくありませんでした。
 一方、「音の大きさ感」との関係は大きめでした。つまり、実際の音の大きさより、メロディーから感じられる音の大きさ感を気にしているようなんです。ゆったりとした音楽よりテンポの速い音楽の方が大きく聞こえたりしますよね。そういう感覚。

 人間と機械は違うんだというお話でした。
 カフェに行ったら、曲調を気にしてみてくださいね。大きめに聞こえるか、小さめに聞こえるか...。

カフェでの過ごし方によるBGM評価の相違(花城亜奏)より

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