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先輩たちの卒業論文紹介

先輩はどんなテーマで書いたんだろう?

4年間の学業の総決算として、一定の水準に達した卒業論文をまとめることには大きな意味があります。400字詰め頼稿用紙換算で100枚、あるいはそれ以上のボリュームの論文をまとめることは、4年間の学業の積み上げがあってはじめて可能になることです。また、卒業論文をまとめ上げる過程でさらに多くのことを学ぶことになります。そこでの大きな成長は、学士(文学)の学位を取得して卒業する学生にふさわしいものです。
テーマの決定、方法・観点の模索、考察の材料の収集、得られた考察結果をどのような構成で執筆するか、実際の執筆、これらの過程のすべてを自分のカで進めます。確かに楽ではありませんが、完成させた時の達成感はかけがえのないものです。
また、卒業論文のテーマを深めたいと思えば、大学院の博士前期課程に、さらに博士後期課程に進むこともできます。

卒業論文紹介

日本語学習者の「か」の使用に関する研究—終助詞を中心にして—

文学研究科国文学専攻 博士前期課程1年 A.Uさん

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目の前にいる日本語学習者の日本語レベルが、初級・中級・上級・超級のいずれであるのか。正しく判定することは容易ではありません。では、「この言葉を発した学習者のレベルは間違いなく○○だ」と断定できる言語形式が、いくつかあったらどうでしょう。学習者のレベル判定が、少しだけ楽になると思いませんか。私はそういった言語形式を発見すべく、各レベルの学習者計90人分の発話データの分析を試みました。その際、「か」の使用に着目しました。その結果、コピュラ文の「非過去・肯定形+か(例:明日か)」の使用は中級以上、「非過去・否定形+か(例:明日ではないか)」の使用は上級以上に見られるということなどを明らかにすることができました。そして、私は昨年他大学で行われた学会において発表をさせていただいたのですが、卒業論文で得た成果がそこでの発表内容に繋がりました。

乱歩の探偵小説—素顔のない男、明智小五郎—

文学部国文学科 4年 S.Kさん

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明智小五郎は大正時代に『D坂の殺人事件』で初登場します。その頃の明智と後に『怪人二十面相』に登場する明智とでは、服装がグレードアップして推理の仕方も随分変わっている事に興味を持ちました。そこで明智が何故変わっていったのか、その契機は何だったのかという事を中心に研究してきました。その為に何冊か明智が登場している本を選び、服装、推理の仕方などを本文から探し、また当時の「探偵」に関する世間の認識を新聞で細かく調べる作業もしてきました。今とは違って、この職業は社会的に制度も整備されておらず、その存在が社会的に認知され始めた時期であり、だからこそ服装も変化させていったのではないかという方向でまとめていきました。論文を進めるにあたって先生や友人に相談することで考えも深まり、多角的なものの見方を養えたと思います。