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阿佐美敦子先生

“みんなが民間外交官”異文化コミュニケーションを楽しもう!

阿佐美敦子先生

阿佐美 敦子(ASAMI Atsuko)/人間社会学科・准教授

1989 年実践女子大学文学部英文学科を卒業、1991 年実践女子大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了、2004 年より、実践女子大学人間社会学部の専任講師、2008 年 4 月より、実践女子大学人間社会学部の准教授。

Q.研究活動をおしえてください。

阿佐美先生の研究室B

現在、「日本・フィリピン学生交流と異文化理解プロジェクト」というものを行っています。急速なグローバル化が求められる昨今、成長が著しい ASEAN 諸国とのより良い国際交流は最重要課題の一つです。そこでフィリピンのヴィサヤ大学の学生と英語で Skype を通じて交流を行っています。どれだけ有効に互いの文化を発信し、理解しうるかを検証することを目的に研究を行っています。最近もヴィサヤ大学の先生が日本にいらしたので、浅草やスカイツリーを案内したりして交流をしました。

Q.ゼミ活動では毎年どのようなことをしていますか?

ゼミ風景A

ゼミ風景B

私たちは今や、日本にいながら様々な形で異文化に触れることができますが、果たして自文化(自分が生まれ育った文化)と異なる価値観を持つ人々の考え方を知ろうと、理解しようと十分に努めているでしょうか?人間関係はとかく誤解を生みやすいもの。まして言葉も違う外国人と本当に良いコミュニケーションをはかるためには、ただ笑顔と度胸で頑張るだけではすぐに壁にぶつかってしまうでしょう。国際交流が今にも増して盛んになるであろう未来に活躍すべく、ゼミ生たちは日々学んでいます。

3 年次ゼミでは、前後期を通じて、この世界で起きている多様な出来事を扱いながら、それぞれの文化圏に暮らす人々の価値観・生活様式についての担当グループによる研究発表・ディスカッション、また具体的な事例をテーマにした異文化トレーニングをおこなって、他者理解と自己表現の訓練を重ねます。さらに、多彩な文化圏からゲストスピーカーをお招きし、貴重なお話を伺ったり、意見交換をしたり、あるいはこちらから大使館等を訪問する機会を設けており、ゼミ生にとってかけがえのない心の財産となっています。文化親善交流をおこなっているタイ商工会議所大学においては、知的好奇心を大いに刺激する楽しい交流がなされ、お別れの際には互いに涙する場面があちらこちらに見受けられるほどです。

4 年次ゼミでは、大学での学びの総仕上げとして卒業研究論文の作成に全力を注ぎます。ゼミ卒業生は、旅行業界、航空業界、ホテル業界、児童教育等の舞台へと羽ばたいています。

Q.おすすめの本を教えてください。

ふたつの書籍をお勧めします。

ひとつめは「平和をつくる 17 人著『戦争をしなくてすむ世界をつくる 30 の方法』合同出版 (2007)」です。

ミスチルの桜井さんも推薦しています。「知らない、知ろうとしない」のは恐ろしいこと。この世界で何が起こっているのか、知ろうとする態度はとても大事ですが、ただ知っているだけでは世界は足踏み状態のまま。貴女のいつもの毎日のなかで今日からできる前向きの一歩が詰まった本です。

もうひとつは「おカネで世界一を変える 30 の方法論」です。

アルバイトで貯めたお金を自分の好きなことに使うのも良いけれど、ほんの少し、ほんの一部をどのように使えば世界を変えることができるのかがこの本には書かれています。それは大げさなものではなくて誰でもできること、世の中をいい方向に変えるための教科書のような一冊です。

Q.阿佐美先生が現在行っている活動を教えて下さい。

阿佐美先生写真

プランジャパン、プランインターナショナル(INGO)に登録しています。18 歳になるまで、生活に困難な子供を支援するものです。現在 3 人目で、フィリピンの女の子のスポンサーをしています。今まで 2 人の女の子をスポンサリングしてきて卒業させました。女の子一人に学費の一部を支援したところでその国のみんなが良くなるわけではないけれど、確実にこの女の子は学校に通えるようになり、この子の役には立つのです。そう考え、簡単なもではありますが支援しています。

Q.おすすめの海外旅行先を教えてください。

大事なことは旅先でこれからの人生に影響するような、いい思い出になる出来事というのは、景色や建物というよりも、人との出会いが一番大切だと思います。ここの国がおすすめですといったところで同じ思いができるかはわからないので一概にはいえませんが、あえていうとしたらエジプトです。「なにもエジプトの比較にならない」本当にこの言葉がぴったりの国でした。明るく陽気な人ばかりで住みたいと思ったこともあります。

Q.初めての異文化体験を教えてください。

中学生の時に外国から来たお客様に、日本のお月見を楽しんで頂くためにお月見団子を食べてもらう機会がありました。日本人の建前として「お口にあわなかったら無理しないでくださいね」と伝えたところ口の中にすでに入っていたお月見だんごをだされた時はとても驚きました。初めての異文化交流だったこともあり、とても衝撃を受けたことを今でも覚えています。

Q.最後に、メッセージをお願いします。

海外へ旅行したことはありますか?答えが「イエス」なら、その時、「もう少し英語を勉強しておけばよかった」と思いませんでしたか?「その場になれば、なんとかなるさ」と思っていた貴女、期待通りになんとかなりましたか?実際には、そんなにうまくは行かないはずです。英語さえできれば…その通り。多くの地域で大体きちんとなんとかなります。

英語に限らず外国語の修得は確かにやさしいことではありません。でも、誰もが通訳になるわけではないのです。貴女の目標に合った、貴女にふさわしい学びの方法があるのではないでしょうか。英語が得意科目という貴女、卒業までに仕事に役立つレベルの英語の力をつけませんか?あまり得意ではないけれど、海外で意思の疎通ができたらいいなという貴女、そのためにどんな風に英語と付き合えばいいのかを一緒に考えませんか?世界で No.1 の通用度を誇る英語という道具を手に、自分の行きたい国へ、町へ、出掛けて行きましょう。他文化を知ることで、自分を知り、日本を知ることができるのです。

高校と違い、大学は興味のあることや好きな事を勉強できるところです。好きな事を勉強できるので楽しみにしていてください。

(聞き手:加藤沙織・久保木麻由/調査日:2015 年 7 月 27 日)