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広井多鶴子先生

家族と教育の「当たり前」を歴史的に問い直す

広井先生

広井 多鶴子(HIROI Tazuko)/人間社会学科・教授

略歴:群馬女子短期大学(1994年-2001年)、高崎健康福祉大学健康福祉学部(2001年-2004年)を経て、2004年から実践女子大学人間社会学部。

Q.先生の研究分野を教えてください。

分野は家族社会学と教育社会学ですが、主に家族や親子、子ども・若者に関する歴史社会学的な研究を行っています。

Q.どのような研究をしているのですか?

今、子どもを教育することは、親の責任であり義務であると考えられています。これはあまりに当然のことですが、歴史的にみると必ずしもそうではありません。いったいいつなぜこのように考えられるようになったのかについて研究しています。

Q.広井ゼミではどのようなことをしていますか?

今年の 3 年前期のゼミでは、各自が家族や教育にかかわるテーマを選び、それについて文献やデータを調べて発表し、レポートにまとめるといった地道な作業を行ないました。夏合宿では、それぞれ卒業論文のテーマについて発表し、後期は卒業論文執筆に向けて準備を進めていきます。

前期の 4 年ゼミは、基本的に全員集まって、各自の卒業論文の進行状況を発表し、検討しています。後期は個別の指導が多くなると思います。

Q.先生のホームページを拝見させていただいたところ植物がお好きだと書いてあったのですが…

一時期ガーデニングに凝っていて、鉢植えの花をかなりいっぱい飾っていました。今はだいぶ熱が冷め、手をかけなくても済む花ばかり植えています。春はパンジーと忘れな草とクリスマスローズ、夏は涼やかなアメリカンブルーと白のインパチェンスが定番です。ですが、歳のせいか、今はきらびやかな園芸種より、雑木林や山野草の方が好きですね。

Q.学生時代はどのように過ごされましたか?

一番印象に残っているのはゼミですね。3 年生の時、二つのゼミに入っていたのですが、一方のゼミはかなり大変で、学生が運営委員会を作って、ゼミの企画や運営をしていました。週に何回も集まって打ち合わせをしたり、大学に寝泊まりをして分厚い報告集を作ったり。でも楽しかったですね。これまでの人生で一番楽しかった時期はいつかと聞かれれば、迷わず大学生の時と答えます。戻りたくはありませんが。

Q.学生に読んでほしい書籍等はありますか?

例えば以下のものがあります。

●落合恵美子『21 世紀家族へ』ゆうひかく選書、2004
●広田照幸『日本人のしつけは衰退したか』講談社現代新書、1999
●千田有紀『日本型近代家族-どこから来てどこへ行くのか』草書房、2011
●内田良『「児童虐待」へのまなざし—社会現象はどう語られるのか』世界思想社、2009
●山野良一『子どもに貧困を押しつける国・日本』光文社新書、2014

Q.最後に、学生へのメッセージをお願いします。

やはり本を読んでほしいと思います。難しい専門書でなくていいんです。新書は社会の問題をリアルタイムで取り上げていますから、ぜひ新書をたくさん読んでほしい。そして、新書を苦なく読める読書力をつけて卒業していってもらいたいと思っています。

(聞き手:知念海花・内藤あい/調査日:2015 年 7 月 21 日)