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数野昌三先生

民法に関わる問題を考える

数野昌三先生

数野 昌三(KAZUNO Shozo)/現代社会学科・教授

略歴:東京都生まれ。中央大学法学部卒業。東洋大学大学院法学研究科私法学専攻修士課程修了。道都大学経営学部助教授を経て、2005 年 4 月より本学教授となる。

Q.先生の研究分野を教えて下さい。

例えば、金銭の貸借関係がある当事者間で、お互いに返還することを省き、対等額で消滅させ、一方のみが返還する制度(相殺:ソウサイ)、また例えば、手形は現金とほぼ類似の役割をしますが、その満期、つまり、支払期日前にその手形を現金に換金する制度(手形割引)、そしてまた、本来の預金者でない者に対して金融機関が払い戻しをしてしまった場合に関する債権の準占有者への弁済の法律問題等について研究を重ねてきています。

そして、本学へ着任後、家族法を担当するようになってからは、女性の再婚禁止期間、選択的夫婦別姓の諸問題について興味を覚えています。なお、本問題については、本年、11 月、最高裁判所大法廷にて当事者双方による意見を聞く弁論が実施される予定です。興味のある方は、注意深く見守りましょう。

Q.ゼミ活動について教えて下さい。

数野ゼミ01

人間社会学部のキャッチコピーの中にビジネスを学びという言葉があります。そして、法律はごく一部分の知識では、社会において通用しないことから、3 年ゼミでは、ビジネス実務法務検定試験 3 級の合格を目指し、400 頁の本を全員で輪読しています。1 名でも多くの合格者を輩出するため、過去問も併用しています。受験を終えた学生に聞くと、学生から高齢者まで多数の人々が受験しており、刺激を受け、一層合格したいと思ったと話していました。年により違いはありますが、本ゼミから毎年 8~9 割程度合格しています。

数野ゼミ02

そして、夏期休業中、3 年生は、2 泊 3 日で合宿、裁判傍聴などの行事を実施しています。4 年生は、卒業論文中間発表のため 1 泊 2 日の合宿を実施しています。

3 年ゼミでは、単位取得に関して前期・後期授業終了時にそれぞれ卒業論文に関するレポートを提出してもらいます。

法律を勉強したい学生ですので、真面目な学生たちです。

Q.卒業論文のテーマについて教えて下さい。

下記のテーマがあります。

・女性の再婚禁止期間に関する法的一検討
・代理母出産に関する法的一検討
・選択的夫婦別姓についての法的一検討
・我が国におけるハーグ条約に関する法的諸問題の一検討
・増加する過労死における法的問題に関する一検討
・精神障害に関わる労災請求の増加に関する法的一検討
・違法ダウンロードの刑罰化に関する法的一検討
・少年法は加害者に甘い法律なのか

上記の他、日本国憲法、刑法に関してもテーマがあり、民法に限定していません。

Q.学生におすすめの書籍を教えて下さい。

法律を身近に感じてもらえる書籍です。

・ 池田真朗・犬伏由子・野川忍・大塚英明・長谷部由起子『法の世界へ』【第 6 版】(有斐閣、2014 年)
・ 吉田稔・北山雅昭・渡邉隆司編著『ライフステージから学ぶ法律入門』(ミネルヴァ書房、2014 年)

Q.実践女子大学学生についてどのように思いますか?

学生のほとんどが真面目に受講していますので、当然、受講態度は良いです。気になることは、授業後の質問数が少ないことです。もっと積極的に学ぶようになってくれたらな、と思います。

Q.先生の趣味を教えて下さい。

学生時代、運動が大嫌いで、かなりの重量オーバーになったことがあります。その頃の反省から現在は、自宅にマグネットバイクなどを買い込み運動したり、ウォーキングをすることが好きです。

Q.最後に、学生へのメッセージをお願いします。

「なぜ」ということを客観的な判断材料から考えられるようにしましょう。

(聞き手:清 美菜絵/調査日:2015 年 9 月 5 日)