実践『ペルソナ』通信(No.025)
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実践「ペルソナ」通信(No.25)
「女子大生の買い物時におけるクーポン利用の実態」に関する調査結果
~女子大生の 9 割はとにかく安く買い物をしたい!~
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実践女子大学人間社会学部・実践「ペルソナ」研究会は、実践女子大学生を対象に「クーポン利用の実態」についてアンケート調査を実施しました。有効回答者数は36 サンプルでした。
※実践「ペルソナ」研究会は、実践女子大学人間社会学部における「統計科学(担当:竹内光悦)」、「経営学(担当:篠崎香織)」、「マーケティング(担当:斎藤明)」の3つの分野のゼミ生を中心に組織され、実践女子大生が「自分たち自身」の消費活動、ライフスタイル等を科学する研究会です。
【総括】
今回の調査を通して、9 割以上の女子大生が買い物時にクーポンを利用した経験があることが分かった。クーポンを利用するお店や商品に、美容室、洋服、コスメなどのファッション関連や、食べ物に関連する回答が多くあげられたことから、女子大生はオシャレをすることや食べ物に対して、最もクーポンを使用しているようである。
クーポンに望むサービスとしては9 割強の人が「割引」と回答した。高額な商品を購入するにあたりクーポンを使って安く買い物をしようとしているわけではなく、1,000~5,000 円未満の比較的手の届きやすい価格の商品に対してクーポンを利用していることが分かり、日々のちょっとした買い物時にクーポンは利用されているようである。プチプライス、いわゆる「プチプラ」という言葉があるように、女子大生はできるだけお得にオシャレを楽しみ、美味しいものが食べたいという思いを持っていることが推測でき、クーポンを利用することは、よりお得に買い物をするための1 つの手段であることが考えられる。
また、利用するクーポンの種類として、8 割の女子大生が携帯電話やスマートフォンの画面を見せる「電子タイプのクーポン」を利用していた。これに対して、印刷された「紙のクーポン」の利用はわずか1割であり、近年、スマートフォンの所持率が高くなってきていることから、紙媒体のクーポンよりも電子媒体のクーポンの利用者が多くなってきているのではないかと考えられる。
SNS 利用時間と利用するクーポンの種類を比較したところ、関係性はみられなかった。しかし、近年、スマートフォンの所持率が高くなってきていることから考えるとスマートフォン利用時間を尋ねたほうが1 番利用されている「電子タイプのクーポン」との関係性がみられたのではないかと考えた。