第16号(1996.7) 目次に戻る

短期大学図書館は、研究室図書を除く蔵書約7万冊の遡及入力をほぼ終了し、 この4月から、かねてより強い要望のあった図書の機械貸出を開始しました。
1994年(平6)、夏の業務用パソコン導入時に、まず図書館業務用ソフト「情報館」を採用。次に学術情報センターのNACSIS−CATおよびNACSIS−IRに接続(同年10月)し、データベースを構築する体制を整えました。その後、 1995年(平7)2〜3月には本学学生アルバイト20名の力を借りて全蔵書のバーコード貼付並びに昨年度1年かけて遡及入力作業を行いました。
今回短大図書館で行った遡及入力作業で特筆すべき事は、この作業が1年半という極めて短い期間に、業者等による外注にたよらず、館員と学生アルバイトによる本学内部の人間で達成されたことにあります。これは他の図書館に誇っても良いことの一つと言えるでしょう。
皆さんの中には、これまで、短大図書館を利用したことがないため、今回の機械貸出開始をご存じない方もおられるでしょう。今号ではその短大図書館にスポットを当て、5月中旬に行った館員への「短大の現状」インタビューを質問と回答形式にして、お伝えしたいと思います。以下簡単に短大図書館を紹介します。
1990年(平2)の短大校舎の増・改築に伴い、短大図書館は現在の形になりました。高い天井で採光に工夫がなされており、薄紫のカーペットと白い壁が協調し合って、明るく健康的な雰囲気を出しています。
蔵書は、和・洋図書を合わせて昨年度末現在で約7万冊(研究室図書除く)。購入雑誌は約230タイトルです。
ビデオ等の視聴覚資料約1700タイトルは図書館内に設置されているAVブースやAV視聴室で視聴することができます。情報検索用の利用者端末(OPAC)は、
今夏末までに計6台となる予定です。
機械貸出を開始して1ヶ月以上たちましたが、学生の反応はどうですか

学生の反応は極めて好意的だと思います。これまでの貸出票に名前を書くという方法から、機械、コンピュータを用いて貸し出すという方法にガラリと変わりました。自宅の近くの公共図書館を思い浮かべて下さい。貸出は、図書と「利用証」(学生証)のバーコードをリーダーでパソコンに読み込ませ、返却期日を表示した「返却カード」添付するだけで終了です。「変わった、便利になった、
早くなった」と単純に感動してくれる学生から、やっとなったんだ、というような学生まで様々な反応を見せてくれています。
貸出が便利になった分、貸出量は増えましたか?

統計の分析を行っていないため、何とも言えませんが、増えたように感じます。短大図書館では機械貸出開始に伴って今年度より、貸出期限は2週間そのままですが、図書の貸出冊数を無制限としました。また、名前や学部・学科・学年を書く必要はなくなりましたので、以前誰が借りたか、というような個人の情報は残りません。これらの改善要因から考えてもやはり増えたと言えるのではないでしょうか。
大学生や大学院生が短大図書館の図書を借りる場合は?

大学生や大学院生の学生証にはバーコードを貼付していませんので登録が必要です。カウンターに申し出ると、登録カードをお渡しします。必要事項を記入していただき、登録後、図書を借りることができます。教職員に関しては、登録の必要はありませんが、カウンターに申し出て下さい。
OPACについて教えて下さい。

昨年9月に3台のパソコンをOPACとして設置しました。なかなかの人気で、いつでも誰かが使用しているという状態です。OPACからは探している図書が、所蔵されているかどうか、そして、貸出されているかどうかも調べることができます。また大学図書館ともネットワークで繋がっていますので、大学図書館の蔵書も短大から調べることができます。今後の予定としては、さらに3台増設します。その3台には大学で好評の「図書館インフォメーション」が組み込まれますので、蔵書検索のみならず、図書の配架場所、図書館ニュース等も画面上で見ることができます。
貸出を含めて機械化による問題点や困ったことは生じましたか?

予測はしていましたが「図書の予約ができない」と「検索スピードが遅い」という2つの問題が未解決で残っています。「予約」に関しては以前と同じように紙に書いてもらい、館員がパソコンに入力するという方法を採っています。「検索スピード」に関しては大学図書館でも問題となっており現在業者が調査中です。こうしたソフト上の問題点と運用面での問題がクリアされれば、利用者の皆さんがOPACから図書の予約をかけることができるようになりますし、ストレスを感じることなく検索することができるようになります。
次に図書館側の問題ですが、急激な機械化のため利用者に充分な説明をする時間を取れなっかたということがあります。今年度の新入生にはOPACの使い方をガイダンスで説明しましたがまだ十分とはいえないでしょう。「使い方が良く分からない」という問題は解決していかなくてはならないと思っています。
利用者の皆さんに一番注意していただきたいことは利用証(学生証)の紛失です。紛失した場合は学生証再発行の後に、新規のバーコードで再登録します。このように再発行には時間も手間もかかり、なおかつ、その間図書が借りられなくなってしまうので気を付けて下さい。
短大図書館の視聴覚サービスである「AVセンターシステム」を教えて下さい

「パソコン制御による」ということがこのシステムの特徴です。地下1階のオートチェンジャーに収納されたビデオ、LD、CD等のAVソフトを利用者の選択に従って、AVセンターで一括処理し、各ブースへ映像・音声を送り出しています。現在、個人視聴のためのAVブースが5台と3名以上によるグループ学習や臨時授業のためのAV視聴室が1室用意されています。また、それとは別にセンターと接続しない再生専用ブースが1台あります。
AVソフトの数は最初にお話しした通り、約1700タイトルです。そのうち970タイトルは著作権処理されたビデオですので、館内視聴だけでなく、館外貸出もできます。そのため、毎日、多くの学生が借りています。
今年の4月から「クローズド・キャプション・デコーダー」を2台のブースに追加設置しました。キャプション信号の入ったソフトであれば、英語字幕、日本語字幕の内一方を切り替えて表示したり、同時に表示したりすることができます。英語の学習、自分の趣味に是非ご利用下さい。
それでは、最後に一言お願いします。

機械貸出は開始されましたが、短大図書館はまだ第一歩を踏み出したばかりです。まだまだ足りないところもありますが、皆さんの来館を心からお待ちしています。そして、日頃馴染みの薄い大学生の皆さんの来館も大歓迎です。 是非、利用お願いします。