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講義・学習・研究と図書館の関係

大学の講義では、高校までの基本的な知識をベースにし、自ら進んで問題意識を持ち、自らの問いをたて、それを自ら解き明かす、すなわち「学んで問う」=「学問」を行う姿勢が求められます。

大学図書館は、大学での教育・研究活動を支援します。しかし「支援」とは、課題の解答を皆さんに教えたり、代わりにレポートや論文を書いたりすることではありません。例えば、皆さんのレポート課題において大学図書館はどのように関わるかを説明しましょう。

(例)レポート提出の諸段階

第一段階:教員からの課題設定

第二段階:実験・調査などによる文献・情報の収集、分析、考察、結論

第三段階:レポート執筆

第四段階:課題提出もしくは発表

図書館が大きく関わるのは、第二段階の「文献・情報の収集」の部分ということになります。レポートや論文は「客観的事実」を基に「他者の意見」と「自分の意見」を区別して書かなくてはなりません。図書館には、この「客観的事実」や「他者の意見」を収録した過去の文献や図書が揃っています。これをレポートに使わない手はありません。

しかし、本学図書館が所蔵する約57万冊の図書と約4,500タイトルの雑誌の中から、皆さんがレポートに適した文献や図書を見つけ出す、あるいは選び出すのは容易なことではありません。図書館では、カリキュラムに沿った資料(図書・雑誌・新聞など)を予め準備して、皆さんが入門→理論→応用→発展と順を追って学習・研究できるように、また皆さんが短時間で効率的に文献や図書を見つけ出せるようにしています。また、図書館ツアーや各種ガイダンスを実施して調べ物のお手伝いをする一方で、質問回答サービス、文献の代行入手を行う等の人的支援サービス(レファレンス・サービス)も行っています。

レポートや論文を書くにあたっては、自分の研究テーマについて今までにどのようなことが明らかになっているか(「客観的事実」)、過去の研究者がどのような研究成果を出しているか(「他者の意見」)を調べ、その上で「自分の意見」を述べる必要があります。そのために文献を収集するわけです。「他者の意見」の代表的なものとして論文があります。論文とは、あるテーマについて研究者が「このようなテーマについて、このような研究方法で、このような調査をして、このような研究成果を得た結果、こう考えます」と述べたものを言い、大学の教員も自分の研究に関する論文を書いています。また、事典・辞典(書)や図書に載っている事柄などは、今までに研究された結果が「客観的事実」として蓄積されたものです。

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