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テクニックではない、自ら考える力を学ぶキャリアデザイン講座 「プロフェッショナル講義」を実施

2014年12月08日

実践女子大学では本学3年生を対象とした「キャリアデザインb」(担当:深澤晶久特任教授)の授業の中で、外部講師をお招きし、以下の2講座を渋谷・日野の両キャンパスで実施しました。

「キャリアデザインb」は、学生たちが学部、学科を横断的に受講できる講座で、21世紀の社会で、実践女子大学卒業生らしく働くための具体的なヒントを提示するとともに、「自ら考える力」について共に学んで行くことをテーマとしています。
今回お招きした2人の外部講師は、従来までのキャリア教育のフィールドを超えた、新しい分野で活躍されている方であり、大学のキャリア教育を社会と結びつける新たな試みと考えています。

LEGO®SERIOUS PLAY® を活用した体験セミナー (日野10月21日、渋谷10月24日)
講師:株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ 代表取締役 蓮沼孝氏

スイスのビジネススクールIMDとデンマークのレゴ社が共同開発した、ブロックを使用してのアイデア開発、組織開発の技法「LEGO®SERIOUS PLAY®」(以下LSP)。2003年にNASA(米国・宇宙航空局)でも採用され、日本では富士通、アシックス、トヨタ自動車、他官庁でも実績のあるLSPを、今回は日本での伝道者である、蓮沼孝氏に、1時間半の枠の中で、“自らの将来を創る”ワークショップを開催していただきました。

講義は1時間半。右脳を活性化し左脳を刺激するというLSPの説明があり、ブロックを使って見えないものを形にするというワークショップが始まりました。まず、ブロックを使用して不思議な動物を創り、出来上がった作品に名前を付け、どこが不思議かをグループ内で説明します。そして、作品を通して自分を紹介します。作品の色や形に注目して隠れた自分を発見し、作品に自分の内面を反映(メタファー)して説明することがポイントです。
次に、卒業後5年後の自分のイメージ(イメージのカテゴリー:①スーパーエンジニア ②売れっ子エンジニア ③営業 ④マネジメント⑤企業家 ⑥その他)をブロックで作成し、卒業5年後の自分のイメージをグループ内で話します。その後、グループで一緒にできる仕事は何かを話し合い、個人で作成したレゴブロックをつなぎ合わせることでそのイメージを表現し、また、他グループに向け発表しました。

学生からは、グループ内での自分の役割を考えたことで、将来のキャリアについてのイメージがはっきりと見えてきたという声が上がりました。

画像イメージグループの役割を表現したブロック作品(1)

画像イメージグループの役割を表現したブロック作品(2)

画像イメージ講師:蓮沼 孝 氏

講座名 オーケストラから学ぶコミュニケーション・スキル(日野11月4日、渋谷11月14日)
講師:指揮者 櫻井優徳氏

講師の櫻井氏は、38年間にわたるオーケストラの指揮者として、多彩なジャンルで幅広い活動を行っており、早稲田大学大学院ビジネススクール(MBA)の招聘講師や、国公立大学・大手企業等での研修・講演活動も行っています。
指揮者としての多種多様な経験則と、それに伴うあらゆる角度=視点からの“指揮者的・トータルバランス目線”を以て、「未来を担う若い皆さんの持つ“潜在能力”を表出させるべく、【気づきのインスパイア】を提供させて頂ければ…」と語られました。
 
授業の始めに、櫻井氏指揮の信州大学交響楽団によるエルガー「威風堂々」の音楽と画像が流れました。
そして、指揮棒(グラスファイバー製と木製の2タイプ)と指揮者用の楽譜が示され、手にとって見た学生たちは異口同音に「生まれて初めて手にとって見ました」とサプライズから授業がスタートしました。

続いて、櫻井氏は「手をたたくこと」の指揮の実演をし、指揮は、これから学ぶコミュニケーション・スキルにおける3つの要素(①ベクトルを示す②ビジョンを示す③合図)で成り立っていること、また、その3要素を示すことによりオーケストラメンバーとコミュニケーションをとっていることを話しました。また、オーケストラの個々の潜在能力を引き出すのが指揮者の仕事であること、上から目線ではなく、押し付けないコミュニケーションが大切であると説明しました。

このコミュニケーションのためのトレーニングとして、相手を褒めること、褒められた人は良い点をメモするといったトレーニングを行いました。これは、他人から見た自分の良い点を自分で認識することを目的としたトレーニングであり、就職の面接等に役立つトレーニングであると櫻井講師が解説しました。
また、コミュニケーション・スキルのキーワードはリスペクトと微笑みであること、そして相手に興味があることを伝えることにより、コミュニケーションのレベルがアップする、と説明をしました。
そのほかコミュニケーションのトレーニングとして、櫻井講師へ各々が聞きたいことを質問しました。櫻井講師からは「相手に興味を持ち、相手に寄り添い、曖昧さを排除し、わからないことは徹底的に聞き、試行錯誤しながら考え、気づくことが、コミュニケーション・スキルの上達につながる」とアドバイスをいただきました。

画像イメージ指揮棒の説明、櫻井講師

画像イメージ講座担当:深澤特任教授