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生活文化フォーラム:シリーズ国際公開講演「生活の中での心の動きと支援」を開催しました

2015年10月19日

 実践女子大学生活文化学科生活心理専攻は、生活の中での心の動きのメカニズムの解明、生活の中での心の支援を目指し、アメリカとドイツから2人のゲストを迎え、国際講演会[シリーズ1]および[シリーズ2]を開催しました。

[シリーズ1]ソーシャルネットワークと人々の暮らし—フィールドワークでの研究成果から—

講師:ペンシルバニア大学心理学研究室教授 コレン・アピセラ博士
日時:2015年9月12日(土)13時~15時
会場:実践女子大学・日野キャンパス 422教室
参加者数:85名(学生、一般、教職員)
 
 アピセラ博士は壇上に上がっての開口一番、「今朝ホテルでのモーニングコールは地震でした」(9月12日、05時49分、関東地区震度5弱)とユーモアを交えて挨拶。
 講演はタンザニアで原始的な狩猟・採集生活をしているハッザ族のフィールドワークの研究成果をもとにスライド上映で行われました。ハッザ族は、男性が狩猟、女性は採集を行うという分業体制の中で、年齢や性別に関わらず食料を平等に分け合っていることなどを紹介し、協力し合える人々が集い共に暮らすなど、「協力行動は相互作用」することを強調しました。
 参加者からは、「人間としていきのびていくために、社会的な協力行動を広げてゆくことが大切」との感想が多く寄せられました。

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[シリーズ2]音楽をとおした自閉症児とのコミュニケーション —関係と感情を育むための発達アセスメントと支援ツール—

講師:ベルリン芸術大学・音楽療法センター教授 カーリン・シューマッハ博士
日時:2015年9月14日(月)18時15分~20時15分
会場:実践女子大学・渋谷キャンパス 403教室
参加者数:211名(学生、一般、教職員)

 シューマッハ博士は、支援ビデオ(自閉症児とリズム・メロディー・テンポなど音楽をとおしてコミュニケーションと感情を育む臨床の様子を収録したもの)を紹介しながら、音楽療法による自閉症児の感情を呼び起こす方法を説明しました。特に、乳幼児発達心理学者のダニエル・スターンの「自己発達領域モデル」を紹介。人間関係の深さを7つのモードに分類し、自閉症児とセラピストが同じモードで関わることの大切さを強調しました。
 最先端の音楽療法の講演の紹介とあって、この日は学生や教職員、それに音楽療法関係者などが多数参加、通訳を通しての2時間あまりの講演のあと、熱のこもった専門的な質問が相次ぎました。

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