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【JOIN! no.5】美学美術史学科下山肇教授×日野市「和モダンテイストのまちづくり~デザインのれん」

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パートナー:東京都日野市
担当教員:塚原肇 教授(生活科学部 生活環境学科)
     下山肇 准教授(文学部 美学美術史学科)
参加学生:鍋島えりか、田中真理子、桝本京佳、金子茜、
     飯塚奈津美、大森実可子 他
     生活環境学科9名、美学美術史学科9名(2016年度)
実施期間:2012年12月~

 2012年に日野駅周辺の活性化に関するプランを「和モダンテイストのまちづくり」として日野市に提案しました。その取り組みの1つとして、学生が主体となって「デザインのれん」を作成、日野駅周辺への設置が始まりました。その後もデザインの変更等を経て、日野市の店舗等に設置されています。これらの取り組みをきっかけとして、2014年には日野市と包括連携協定を締結。それに基づき「日野宿通り周辺『賑わいのあるまちづくり』プロジェクト」として、本学の各学科がさまざまな取り組みを行い、全学的な活動に発展しています。

連携の経緯

 2012年、日野市から「実践女子大学と地域活性化の取り組みができないか?」という働きかけがあり、生活環境学科の塚原肇教授と美学美術史学科の下山肇准教授が企画と提案を行うことになりました。そして、両学科の学生を中心として、女子大生の目線を取り入れた「和モダンテイストのまちづくり」をコンセプトに、日野市へ提案を行いました。

「デザインのれん」作り

 2013年に本格的に始まった「和モダンテイストのまちづくり」の一環として、駅や商店街の軒先に吊るす「デザインのれん」の制作が始まりました。統一感がありながらも個性的な街並みを特徴づけるようにするために、初年度は「調和」をイメージした円形と、市のシンボルである「カワセミ」「菊」「清流」をモチーフにしたのれんを学生がデザインしました。初年度のデザインを生かしつつ、新しいのれんを毎年デザインし、2016年度は市のシンボルをより強調させるデザインののれんを制作しました。現在では合計で31か所の店舗や施設に設置されています。

活動の広がり

 2012年の提案から5年が経過し、取り組みが定着するにつれて市民の方からも感想やアドバイスが寄せられるようになっており、学生は継続することの意味を感じています。また、2014年には、本学と日野市が包括連携協定を締結。それに基づき、「日野宿通り周辺『賑わいのあるまちづくり』プロジェクト」(通称:ひのプロ)が立ち上がり、日野駅東口広場プロジェクトや「多世代交流かるた」のデザイン等、活動がいっそう広がりを見せています。

研究室の紹介

 これらの取り組みを行っている下山研究室では、デザイン・アートを通して、人と社会の活性化をめざす活動を行っています。本事業のような産学官連携のデザインプロジェクトやイベントなどに積極的に参加しており、立川市でもアートワークショップを行うなど、学外での活動にも力を入れています。また、本学の学園祭である常磐祭でも作品等の展示を行い、2年連続で学長の表彰を受けるなど、その取り組みが評価されています。

『課さない』

 取り組みにあたり、下山准教授は「課さない」ということを常に意識して学生指導をしています。教員にやらされる活動ではなく、自発的に活動に取り組むことで、「自分たちが行うプロジェクト」として学生の自主性が高まり、継続的に活動していくことが可能になると言います。
 また、学外とのコミュニケーションの機会が得られることで、学内にとどまらない学びが実現します。卒業後の社会では、与えられたものをこなすだけでなく、自主的に問題を解決していくことが求められます。このプロジェクトを通じて、学外の方とのよい関係性を構築し企画を実現するという流れを実際に体験することで、社会との乖離を防ぎ、卒業後の生き方をより豊かなものにできるであろう、と下山准教授は考えています。

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<参加学生インタビュー>

●どんなきっかけでこの取り組みに関わりましたか。

 1年生の時に先輩が行っていたのれん作りを見て興味を持ち、ゼミに入って、この取り組みに参加することを決めました。1年生のころからデザインの授業を履修しており、授業外でも学内からの依頼で企業の方に配布するサンクスカードの制作も行っていたので、モノづくりの楽しさをより感じたい、と思ったことも参加したきっかけの一つです。

●大変だったこと、気付いたこと、学んだことは何ですか。

 コミュニケーションの取り方とモノづくりに本気で取り組むことの重要性を学びました。
 今回の取り組みは日野キャンパスの生活環境学科の学生とも協力して行っているものなので、実際に会う機会が少ない中で連絡を取り合うのが大変でした。こちらが「連絡をした」と思っていても実際は伝わっていないこともあり、細かく確認をすることの重要性を感じました。
 日野市の方や、のれんを設置する商店会の方等の社会人の方との連絡手段が主にメールだったので、普段友達とやり取りするものとは全く違うやりとりに慣れるまでにも少し時間がかかりました。実際に日野市の方とコミュニケーションを取り始めると、意見の食い違いも多くあり、そのすり合せにも苦労しました。
 また、モノづくりやこれらのプロジェクトを通して「本気」で取り組むことの重要性も学びました。市民の方の熱意に最初は圧倒される部分もあったのですが、自分達も同じ熱量でやらなければ!と意識が変わりました。

●お友達や後輩に一言お願いします!

 とにかく楽しかったです!3年間1つのことに取り組むことで、多くの仲間もできました。仲間というのは同期という横のつながりだけではなく、先輩や後輩も含めた縦のつながりも含みます。それにより、自分の視野も広がったように思います。特に縦のつながりができることで、人に教える機会ができたり、勉強以外の相談にものってもらえたりしたので、より充実した学生生活が送れています。
 授業の中だけではなく、実際に市民の方や社会の方々に見てもらえるものを作った時の達成感はとても大きいものです。完成したものを市民の方が見たときに「ありがとう」という声をかけていただいたことは、特に印象に残っています。

<本件に関する問い合わせ先>
実践女子大学研究推進機構研究推進室
TEL:042-585-8821