教育方針
学祖下田歌子先生の遺訓に、女性の資質は、純一で慈愛に富み、その清らかな徳性とゆたかな情操とをもって社会の弊を正し、広く世人に至福をもたらすことにあると述べられています。
本学はこの資質の涵養につとめ、内に剛、外に柔、時勢に即し適切な修練を重ね、絶えず進歩向上をはかり、世界の平和と人類の福祉とをめざして実践躬行、その任を果たすことをおのおのに期待します。
よって本学は深奥な学術の研究と教授とを行うとともに、教養を深め知徳そなわり心身すこやかに、「品格」「高雅」にして「自立」「自営」しうる女性を育成しようとするものです。
本学は先に掲げた教育理念とともに、「広く深い教養を基盤に、それぞれの個性・適性に応じて専門の学問を深め、目標の実現のために主体的に行動する実践力のある女性」を育成するという建学の精神に基づき設立された女子大学です。 本学の教育理念、建学の精神に共感を持ち、学習意欲高く目的実現に努力できるとともに、本学で身につけた力をもって広く社会貢献を目指す、意欲を持つ学生を求めています。
文学部
【国文学科】
100年以上の伝統を誇る国文学科では、日本の文学と文化に対する深い知識と理解をもとに、21世紀の国際社会で活躍できる人材の育成を行っています。入学後は、国文学・国語学・漢文学・日本語教育の4分野を学び、豊かな教養を身に付けるとともに、論理的思考能力や課題探求能力等に磨きをかけます。また、授業での発表を通して、プレゼンテーション能力を伸ばします。
高等学校教育における国語の学習内容について、基礎的な知識や能力を身に付けており、自分を高めたいと考えている人物を求めます。
【英文学科】
英文学科では、まず、調べる・考える・まとめるという大学生にとって基礎的な能力を養成します。その上で、英語を読む・聞く・話す・書く能力と、アメリカやイギリスを中心とする英語圏文学・文化と英語学についての幅広い知識と教養を身につけ、主体的に国際社会で活躍できる人材を育てることを目的としています。
ことばと自国の文化及び異国の文化に対する深い関心を持ち、英語で自分の意見を表現し伝える能力を身につけたい人、専門知識を活かして社会で活躍したい人を求めます。
【美学美術史学科】
美学美術史学科では、日本・アジア・西洋の美術の歴史や、美学、民俗芸能などについて学びます。美術館、博物館の見学、舞台、コンサートの鑑賞などを授業に取り入れ、また作品制作を通して、造形に対する理解を深めます。作品について言葉で語り、文章にする力を養います。また演習やゼミでは自分の研究成果を発表します。実技の授業は選択で、美術科の教員免許取得も可能です。
美術を見ること、つくることが好きな人、美術、音楽、日本史、世界史などの科目が好きな人を歓迎しますが、大学に入ってから新しく学ぶことが多いので、まずは授業にしっかりと出席し、集中することが大切です。そしてさらに図書館で調べる、自分から積極的に作品を見に行く、といった好奇心と熱意、行動力を持った人を募集します。
生活科学部
【食生活科学科】
管理栄養士専攻は、卒業後に管理栄養士として高度な専門的知識と技術に基づいて個人や傷病者、特定多数の人を対象に、健康の維持増進のための栄養指導や食事の提供などの業務に携わる人材の育成を目的としています。そのためには、職務を全うするねばり強さや、指導にあたる際のリーダーシップ、研究的な態度で問題に対処する能力が必要です。このために必要な基礎的学力を有し、地道な努力を惜しまない学生を求めます。
食物科学専攻は、私たちが生きていく上で必要な栄養成分を含む食物についての知識や、調理に関すること、食品と人間との関わりなどを学ぶことを目的としています。 食物はおいしく、安全に食べられるものでなければなりません。食物についての幅広い知識を身につけ、健康で豊かな食生活を考え、食に関する諸問題に対処できる人材を育成するために、食物に興味を持ち、意欲的な勉学を希望する学生を求めます。
*必要な科目、望ましい科目 (生物、化学、英語)
【生活環境学科】
生活環境学科は、我々の身体を包む衣服から我々が暮らす地域までの身近な環境を教育・研究の対象としています。身の回りの環境をよりよいものへと変えていける人材の育成を目指しており、そのための資格取得を積極的にサポートしています。
アパレル・ファッション、プロダクト・インテリア、建築や住環境、情報環境、家庭科、デザインなどに興味を持ち、演習・実験・実習を含んだ学習に意欲的に取り組める学生を受け入れていきます。
【生活文化学科】
生活文化専攻は、人間と社会環境との調和、社会・家庭生活の変革期における新しい生活意識と、それに対する生活様式の在り方を考え、これからの生活文化を提案し、それを地域社会の中で実現していく女性の育成を目的としています。
メディア、マーケティング、心理・教育と健康・福祉について学びたい学生、地域や家族のことに関心があり、本当に豊かな生活とは何かについて考え、実践したい学生を求めます。
(高校の関連科目:英語、政治経済、情報)
幼児保育専攻は、子どもたちから好かれ、保護者からは信頼され、人間性豊かで社会性のある質の高い保育士、幼稚園教諭、小学校教諭を育成します。授業や実習体験を通して子どもたちと直接かかわり、子どもたちの健やかな発達と成長を総合的に指導、支援できる人材の育成を目的としています。
子どもと家族、子どもを取り巻く社会に強い関心を持ち、保育士、幼稚園教諭、小学校教諭の資格を取得し、将来、公私立の保育園、幼稚園、小学校等で働きたいと希望している学生を求めます。
人間社会学部
【人間社会学科】【現代社会学科】
社会の仕組み(構造)を学び、人と人、人と社会との関わりの中で起こるさまざまな問題・課題を広い視野で考え、対処する能力を持ち、しかも社会の変化に柔軟に対応できる自立した女性の育成を目指しています。
現代社会における諸問題や人間の心理や行動そしてコミュニケーションなどに関心・興味のある学生、ビジネスの社会で活躍できる知識・技能を身につけたいと考えている学生をサポートします。
(高校の関連科目:政治経済、英語、国語、情報)
本学は、建学の精神に則り、「広く深い教養を基盤に、それぞれの個性・適正に応じて専門の学問を深め、目標の実現のために主体的に行動する実践力のある女性」を育成することを目指しています。この目標を現実のものとするために、本学のカリキュラムを構成する授業科目は、「共通教育科目」「学科専門科目」の二つに大別されます。
共通教育科目
共通教育科目は、幅広く深い教養を身につけ、専門の学問を修めるための基礎となる科目です。
共通教育科目には、「実践スタンダード科目」、「実践アドバンスト科目」および「教養教育科目」が設定されています。
| 「実践スタンダード科目」 | 実践女子大学本学の全学生が共通に、しかも必ず履修する科目です。実践力のある女性を育成するための基盤となる科目で構成されています。 大学生活を円滑にスタートさせ、大学で学習していく上で必要不可欠な基本的知識や技能を身につけるための科目、卒業後の将来を見据えた生き方を考える科目、国際社会で活動するために必要される英語と情報の処理・活用に関する汎用的スキルを身につけることを目的とする科目が存在します。 |
| 「実践アドバンスト科目」 | 「実践スタンダード科目」を展開・発展・進化させる科目です。自分自身がさらに伸ばしたいスキル・能力・知識がある場合に、積極的に履修してもらいたい科目で構成されています。 |
| 「教 養 教 育 科 目」 | 幅広い教養とものの見方、考え方、価値観を養う科目です。六つの科目群からなる幅広い分野を用意してあり、自分が学びたい科目を選択して履修します。 |
学科専門科目
専門科目は各学科とも「必修」「選択必修」「選択」の三つの履修形態に分かれています。「必修科目」は、すべての学生に学科専門の基礎となる教養・知識を身につけさせるために必ず履修する科目として設定された基礎科目であり、ほとんどの科目が1年次・2年次に履修するようになっています。「選択必修科目」は、こうした必修科目を履修する中で特に興味を持った分野について、より深く学修・研究するために学生が自ら選択し履修する科目として2年次から設定され、その延長線上に大学4年間の纏めとしての「卒業論文」が設定されています。このほか、さらに広く専門的教養を身につけさせるために、「選択科目」が用意されています。
文学部
文学部では、日本、東洋、西洋の文学、言語、美術の各分野における幅広い学識を授け、現代社会に寄与しうる人材の育成に努めることを目的としてカリキュラムを作成しています。
【国文学科】
国文学科の専門教育の目標は、日本文学を体系的・理論的・総合的に学修研究し、同時に日本語の本質と変遷を解明すること等により、日本文化の進展に寄与し得る知識教養を育成することにあります。そのため、つとめて研究の対象を広げ、古典を重視すると共に近現代の文学さらには中国の思想と文学に深く配慮し、言語生活の今日的課題にも留意しています。
具体的には専門教育科目を、国語学、国文学、中国文学および日本語教育に関する科目に大別し、さらに関連科目として書道に関する科目を開講しています。
【英文学科】
英文学科は、英文学、米文学および英語学を学科の3本柱とする構成とし、体系的、理論的に学修・研究し、英語圏文学の本質を考究すると共に、表現と伝達に対する人間の願望を充足させその実際的運用能力を育成します。さらに文学の本源にある思想・文化を理解し、異文化受容に積極的かつ柔軟な感性の涵養に努めることを目的としています。
英文学科の専門カリキュラムは、大学で学ぶために必要な基礎を築くための初年次教育、高校までの勉強で不十分だった内容を補習するリメディアル教育、専門分野への入口となる導入教育から始まります。そして、年次が上がるにつれて教養教育と専門基礎教育の充実を図っていけるように工夫されています。
【美学美術史学科】
美学美術史学科では、日本、東洋、西洋各地域の美術史と美学及び日本芸能史について、幅広い知識と教養を身につけ、美術の実技を学ぶことも含めて、芸術についての総合的な理解力と自己表現力を養い、芸術、文化とそれを生み出した社会に対する理解と洞察力を備えた人材の育成を目的としています。
1年生では、基礎となる8科目の入門科目を学びます。そこで、日本・中国・西洋の美術史と仏教美術史、日本芸能、美学について基礎となる知識を習得します。2年次から知識を深め、3年次で「演習」を履修、4年次で卒業論文を作成します。
生活科学部
生活科学部では、食物、栄養、健康、衣服、もの、住まい、ライフスタイル、幼児・保育に関する広い学識を授け、各々の専門に係る職業に必要な知識と能力の養成を目的としています。
【食生活科学科 管理栄養士専攻】
管理栄養士専攻では、食物、栄養、健康に関する広い学識を授け、管理栄養士として、また、食品衛生監視員・管理者として実務に適用できる人材の育成を目的としています。
専門科目については、厚生労働省の設定した専門基礎分野(社会・環境と健康、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち、食べ物と健康)、専門分野(基礎栄養学、応用栄養学、栄養教育論、臨床栄養学、公衆栄養学、給食経営管理論、総合演習、臨地実習)それぞれの教育内容に呼応した教育ができるようにカリキュラムがつくられています。加えて関連分野の進歩に対応できるようにするための科目、また食品製造や調理の現場の理解を深めるための体験を与える科目あります。
【食生活科学科 食物科学専攻】
食物、栄養、健康に関する広い学識を授け、フードスペシャリスト、家庭科教員、食品衛生監視員・管理者として実務に適用できる人材の育成を目的としています。
食物科学は、食環境の背景を踏まえ、食について自然科学的な立場から総合的に理解する学問といえます。食品の知識や調理のスキルに加えて、科学的な知識も身につける必要があるとともに、食に関する幅広い教養が求められる分野でもあります。カリキュラムはその幅広さに対応できるよう編成されると同時に、フードスペシャリストや食品衛生監視員などの資格への対応も考慮されています。食に関する総合的・体系的な知識の習得が可能となるだけでなく、おいしさや楽しさなどを含むもてなしも食の本質ととらえ、関連する必要な知識が習得できるよう工夫しています。
【生活環境学科】
生活環境学科では、衣服、もの、住まいに関する広い学識を授け、専門性を要する職業に就いたときに活躍できる能力の養成を目的としています。
教員並びに専門科目は、A)衣服やインテリアなどの材料や管理、B)人体生理や人間工学、C)人体構造と衣服デザイン、D)生活空間の設計、E)自然的および社会的文化的環境の領域に亘っています。
カリキュラムは、「基礎科目」「アパレル・ファッション分野」「プロダクト・インテリア分野」「住環境デザイン分野」で構成され、各分野に沿った3つの履修モデルコースを用意しています。
【生活文化学科 生活文化専攻】
生活文化専攻では、暮らしと仕事の関係を明確にして、専らライフスタイルの可能性を求める者に対し、職業人・生活者としてライフスタイルを設計できる能力の養成を目的としています。
専門科目は、生活文化学の基礎を学び、その上で、生活文化基盤及び応用群、方法と技術群、心理・教育・文化諸領域があります。これらを背景に、3年次のゼミ、4年次の卒業論文を作成して、各自の専門領域をつくっていきます。
【生活文化学科 幼児保育専攻】
幼児保育専攻では、暮らしと仕事の関係を明確にして、ライフスタイルに保育士・幼稚園教諭・小学校教諭を織り込んでいる者に対し、職業人・生活者としてライフスタイルを設計できる能力の養成を目的としています。
専門科目は、生活文化学の基礎概念を学び、その上で保育士・幼稚園教諭・小学校教諭に必要な科目を配置しています。さらに子どもを取り巻く生活・教育環境に関する科目を配置し、子どもの幸せを願う仕事に必要な幅広い教養と保育・教育の専門知識を修得します。
人間社会学部
また、自主的な課題探求能力及び的確な判断能力と、即戦力となり得る実務能力を身につけるために、専門教育の内容を素材とした演習・実習科目を設け、少人数によるきめ細やかな指導を展開します。
【人間社会学科】
人間社会学科では、社会に対する学としての社会学、人間行動・人間関係・心理に対する学としての心理学を基礎にしつつ、現代の高度化された産業・消費・ビジネス社会への適応、及び課題解決能力の開発のために、また、人と人、人と社会の円満な関係を築きあげることのできる能力の養成を目的とします。
【現代社会学科】
現代社会学科では、社会人に求められる幅広い知識・技能及び教育・社会や企業社会、コミュニケーションを中心とする専門的な知識・理論を活用し、現代社会の企業・地域社会を理解し、その活動や問題を把握し取り組む能力を習得させ、企業組織・地域社会で活躍し貢献できる実務能力を有する人材の養成を目的とします。
本学の教育理念である、「教養を深め知徳そなわり心身すこやかに、「品格」「高雅」にして「自立」「自営」しうる女性を育成し、社会に送りだす」ために、共通教育科目並びに各学科が定めるカリキュラムに従い、卒業に必要な単位を修めた学生に、卒業を認定し所定の学位を授与します。

