生活科学部 食生活科学科 教授
松島 照彦(まつしま てるひこ)
MATSUSHIMA Teruhiko
研究室 | 日野キャンパス 本館405 |
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専門分野・専攻 | 臨床栄養学、内科学、代謝内分泌学 |
教育研究情報 | 研究者情報データベースへのリンク |
最近の研究テーマ等
脂質代謝と動脈硬化が研究室の中心テーマです。培養細胞、組織、実験動物、ヒトを対象として、栄養、食品成分、薬物などが脂質をはじめとする代謝や動脈硬化の発症にどの様な影響を与えるかを実験的に研究しています。最近の研究テーマは、(1)ELISA法を用いた血清アポリポ蛋白B48の測定法の開発、(2)培養腸管細胞Caco2および反転腸管において食品成分がアポタンパクB48の合成と分泌に及ぼす影響.(3)低用量プラバスタチンがメタボリックシンドロームを有する脂質異常症患者の心血管疾患1次予防に与える効果.(4)透析症例のリポ蛋白プロファイルのHPLCを用いた解析.(5)大豆イソフラボンが3T3L1脂肪細胞の脂肪蓄積に与える遺伝子転写レベルでの解析、等です。
主な担当授業と概要
人体の構造と疾病(健康栄養専攻)
生命の本質を形作る「元に戻る」という特徴を中心に、遺伝子の機能を通じて同じものを作る、傷害が加わった時に元のように修復する、身体の状態を感知して同じ状態を保つ仕組みを知り、疾病について学修します。
総合演習b(管理栄養士専攻)
症例を題材に、その症状と検査所見から、病状を把握し疾患を推定し、その疾患について栄養が原因となることがあるか、栄養に対して影響を与えることがあるか、どの様な栄養管理を行えば良いかを検討します。
研究室・ゼミ紹介
疾患と栄養、健康と食品の関係について研究しています。ゼミ(卒業研究)はゼミ生の希望のテーマについて、文献研究や実験をおこなっています。「○○は体によい」「△△は脂肪を減らす」などといわれるものについて科学的な証拠があるかどうか、疑問を持ち、学術的に研究を進め、卒業研究、学位論文としてまとめています。からだの方の視点としては、皮膚、肥満(脂肪)、腸管、免疫・アレルギー、など、また栄養素、食品成分の切り口では、各種ビタミン、アミノ酸を始め、カテキン、イソフラボン等のポリフェノール、乳酸菌、キトサン、アスタキサンチン、コラーゲンなどに着目して課題を設定しています。
卒業論文題目
・皮膚のコラーゲン合成に対して栄養、食品成分が及ぼす影響
・乳酸菌が腸管と免疫に及ぼす影響 ・脂肪細胞の脂肪蓄積に対して食品成分が及ぼす影響
・マウスのアトピー発症に及ぼす食品成分の影響
・カイロミクロンApoB48合成、分泌に及ぼす食品成分の影響
趣味・特技
読書(歴史、哲学、理論物理)、天文、クラシック鑑賞、バイオリン、スキー、水泳、家庭菜園、旅行、映画
受験生へのメッセージ
生活科学部食生活科学科は、知識と技術を身につけ、「私はこれができます!」と自信をもって言えるよう、実学に根ざした教育をします。大学は自分が興味を持ったことについて深く勉強する環境と機会が与えられる、貴重な場です。良い友、良い師に出会い、4年間を共に過ごし、自分の能力を高め、自分が何において役に立てるかを見極め、社会で自己実現をしていけるよう、充実した学生生活を過ごしましょう。