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実践Webマガジン

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実践のお宝紹介 第2回目 海外貴重書

第2回目のお宝紹介では、今年5月に展示を行った世界的な芸術家2人に因んだ貴重書をご紹介します。

渋谷キャンパス図書館の地下1階貴重書庫室では、海外の貴重書を保存しています。

貴重書庫室には、世紀末英文学を中心とした本間久雄文庫、英詩関係の桂田利吉文庫、怪奇・幻想文学等を中心とする小倉多加志文庫があります。また、それと同居するように、レオナルド・ダ・ヴィンチが残した複製手稿を始めとした美術関係の貴重書も多数保存されています。

ダ・ヴィンチ手稿展の様子

ミュシャ展の様子

レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿展(渋谷キャンパス)

レオナルド・ダ・ヴィンチ手稿展
期間:平成29年5月19日(金)~ 6月19日(月)

 レオナルド・ダ・ヴィンチ (Leonardo da Vinci, 1452-1519)は、解剖学・土木工学など広い分野にわたる 膨大な数の手稿・スケッチ・素描も残しているが、1万ページ近い手稿は半世紀の間にヨーロッパ中に散逸してしまいましたが、後年現存する手稿は複製され出版されました。

 今回展示したのは、パリ手稿、解剖手稿、レスター手稿の一部です。

 当館にはすべての複製手稿が揃っており、そごう美術館(横浜市)で開催される「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」に9月12日(火)から10月15日(日)まで展示される予定です。

画像イメージパリ手稿の一部

画像イメージ解剖手稿の一部

アルフォンス・ミュシャ展(日野キャンパス)

画像イメージミュシャ展の様子「主の祈り」

画像イメージ「トリポリの姫君イルゼ」と文学美術雑誌「ココリコ」

アルフォンス・ミュシャ展
期間:平成29年5月23日(火)~ 7月18日(火)

 アルフォンス・ミュシャ(チェコ語発音ムハ※、1860-1939)は、オーストリア=ハンガリー帝国領モラヴィア(現チェコ)に生まれたアール・ヌーヴォーを代表する芸術家の一人です。

 今回展示したのは、ミュシャ自身が代表作と認める「主の祈り」のフランス語版とチェコ版、挿画本「トリポリの姫君イルゼ」、表紙や挿絵及びタイトルデザインを担当した文学美術雑誌「ココリコ」の4点です。

 「主の祈り」の制作工房はシャンブノワ工房で、技法としてはリトグラフとエリオグラヴュールが使用されています。制作部数はフランス語版390部、チェコ語版120部です。「トリポリの姫君イルゼ」も同工房で制作され、当館所蔵は252部制作されたフランス語版です(他に、チェコ語版、ドイツ語版があるが未所蔵)。

 雑誌「ココリコ」は珍しい全巻(号)揃いで、ミュシャが描いた表紙や挿画がすべて確認可能です。

展示を終えて

今回展示した資料全点を所蔵する図書館は国内にはほとんどありませんので、今後も機会があれば展示していきたいと思います。

貴重書を研究等のためにご覧になりたい場合は、渋谷キャンパスもしくは日野キャンパスの図書館レファレンスカウンターにご相談ください。