フラクタル理論による 布構造の解析 フラクタルは、自然界に見られる偶然的な現象や形に「自己相似性」という法則性を見い出し、更にこれを定量化した数学の理論である。 この「自己相似性」は、海岸線や川、枝の分岐に見られる、 ”図形の各部分が全体に相似である性質” であり、この性質を持つ図形はフラクタル図形、またこの図形の複雑さを表す定量的な指標はフラクタル次元と呼び1.585次元のように非整数値となる。 そこで、布の織り構造のフラクタル次元をボックスカウンティング法で求め、この理論の衣生活への応用の可能性を検討した。 |