2015.05.23
わが家のMacmini、導入して1年以上経ちますが、なんだかずっと、ネット接続が遅い遅いと文句を言われ続けていました。アクセス権の修復を行ったり、メンテナンスソフトを使ったり、いろいろと試していましたが、時々はスムーズにつながるけど、全然つながらなくなる時もあり、特段改善の兆しがありません。ネットワーク自体の問題かとも思いましたが、ノートパソコンではそんなに遅いわけじゃない。周波数帯を2.4GHzから5GHzに変更するとどうやらいいらしい。でもちょっと前のAirMac Expressでは対応してなさそう。いろいろ検索してみると、どうやらAirMacとUSBが干渉することがあるらしいことが判明。バックアップ用のハードディスクをいったんとめて、外付けのCDドライブも外してみる。すると、おお、スムーズにつながるみたい。Appleのサポートページにも記載があり、USB3デバイスをMacの近くに置くと、干渉が起こりやすいらしいです。ちょっと離しておけば良い？でもそんなに近くに置いてたわけでもないけれど。とりあえず、時々思い出したようにバックアップをとることにして、ふだんは外付けHDは外しておく、というような対応でしばらくは様子をみることに。- 先週の水曜日、生まれて初めてディズニーシーに行ってきました。ミラコスタから垣間見たことは一度あるんですが、入園は初。実は3月の卒業パーティのクジ引きで、なんと一等賞、ディズニーペアチケットをいただいたのでした。考えてみれば、クジで一等というのも生まれて初めてかも。なるべく空いていそうなゴールデンウィーク明けの平日に行ってきました。前日（その日の未明？）台風が通過したこともあってか、やっぱり空いてたようです。いくつかの大人気アトラクションを除いては、ほとんど待ち時間なしで乗れた感じです。ただ、どれもあんまりディズニーに関係ないような。。。数少ないディズニー的なシアター（人魚姫とアラジン）はどちらも休館。ディズニーキャラクターを体験したのは、唯一40分並んだトイストーリーズマニアくらいだったでしょうか。みんなダッフィーのぬいぐるみやらポシェットやらグッズを持っている人がやたらと多く、ディズニーシーに行ったらいつの間にかファンになって、帰りには大きなぬいぐるみがほしくなるものかな？と思ったりしてましたが、とくにそういうことはありませんでした。朝一で入ったので、夕方は比較的早く切り上げて、健全に遊んで帰ってきたのでした。
2015.05.19
ここのところいろんなイベントが次々と起こり、ちょっと余裕のないままに日々が過ぎています。おっと気がつくと5月も中旬から下旬に入ろうとしている今日この頃です。じめじめとして暑い日となっています。- 土曜の午前中に、MERAの大会のパネルディスカッションに参加してきました。テーマは「愛着を生むリノベーション」。パネリストは、リノベ賃貸の大家さんでもある青木純氏、リノベーションを積極的に手がけている建築家の嶋田洋平氏、そして九州大学の南博文先生、の3名です。
- まず青木さんと嶋田さんからは、豊島区で展開している賃貸住宅のリノベーション事業の実態について報告がありました。リノベーションと言っても業者によるものではなく、賃貸の住人自らDIYによって部屋をリノベーションしていくのが特徴です。その際に周りの住人も一緒に手伝ってもらうことで、周りにもDIYの楽しさと価値が伝わるようになり、住宅に対する愛着が増え、住人のコミュニケーションが生まれるようになる。さらに、それが街に対する働きかけにも発展し、地域の人たちも巻き込んでいく。自分たちで住みたい住宅をつくり、住み続けたい街にするための工夫を凝らしていく。これまでどちらかと言えば仮住まいで、地域との関わりの薄い印象の強い賃貸住宅を拠点として、そのようなダイナミックな動きが起きていることが報告され、目から鱗が落ちるような気持ちになりました。面白いです。
- 南先生からは、Bowlbyを引用しながらの愛着についての理論的な話。愛着とは単に、人と人、人と物との強い結びつきというだけでなく、環境との安定した関わりをつくるメカニズムであるとともに、愛着をワーキングモデルとして内化することによって、対象から離脱し、あるいは関わりを外に広げていくための拠点としての役割を果たしている、というもの。主体と対象との関係だけに閉じた固定的なモデルではなく、生涯発達のプロセスとして、あるいはそのプロセスを学ぶための重要な経験として、愛着を捉えようとしている理論だと感じました。一方で、愛着があればよいというものでもなく、愛着が強すぎることによって、新しい物や環境を受け入れられなくなる場合がある、という問題提起も同時に南先生からはなされました。
- ここで一つ思ったことは、愛着と一言でいっても、対象との間の密着し固定的な関係になる場合と、ワーキングモデルとして内化され、発達の拠り所となるような開かれた愛着というものがあるのかな、ということです。これは、愛着には2つの異なる種類がある、というよりも、状況によってどちらにも転びうるものなのかもしれません。それは人の属性とか対象の性質とかの問題に、一概に帰因させられるようなものではなく、人と対象とのダイナミックな関係のつくりかた（つくられかた）そのものに関わることなのではないか。対象（環境）側としては、愛着を持ちやすい対象とそうでない対象があるわけではなく、でも愛着を持てるような関係をつくりやすいシチュエーションとそうでないシチュエーションの違いはあるような気がします。
- たとえば、長年暮らしていた環境から移行せざるを得なくなったとき、新たな環境との関わりをつくることが難しければ、いつまでも以前の環境に対する愛着が固着化してしまい、変化に対しては拒否感が強くならざるを得ない。新たな環境との関わりを積極的に作り出すプロセスに参加することができれば、新しい愛着を生み出すことも可能になる。DIYは、まさにそうした環境との関わりを作り出しやすいプロセスとしての役割を果たしているのかもしれません。それが同時に、新しいコミュニティへの参加のプロセスにもなり得ている。愛着というものは、個人のさまざまな物語が対象に刻み込まれ蓄積されるプロセスだと捉えてみると、リノベーションのプロセスを共有することは、住環境に自分の新しい物語を刻み込み、愛着を生み出しうる一つの技術／知恵／手段とみなしても良いように思いました。
- さらに、そうして生み出された住宅に対する愛着が、その中だけで固着するのではなく、賃貸住宅全体（とその住人）に対する愛着に広がり、さらに周辺の街に対しても愛着を生み出そうとする行動につながっている。リノベーションのプロセスを共有することは、それによって対象に対する愛着を育むにとどまらず、愛着を持ちうるような関わり方を学んでいるのではないか。それがワーキングモデルとして住人に内化されることで、愛着を発展的に広げていくことが可能になっているのかもしれません。
- 愛着が有るか無いか、という二者択一的な捉え方では、環境との関わりを評価することはどうやらできないな、と思いました。佐伯胖のドーナツ論的にいうと、環境に対する愛着のない状態とは、私（I）が剥き出しのまま They世界（社会・街）と対峙している状態であるように思います。愛着は二人称的他者（You）として、私（I）との間に第一接面を提供してくれるものです。しかし固着化した愛着の場合、第一接面のみがあって第二接面のない状態であり、They世界との新しい関わりを生み出しにくい状態と言えるかもしれません。They世界との第二接面をもったYou的他者としての愛着が生まれることで、私（I）の発達的な関わりが促されると解釈することができそうです。今回のリノベーション賃貸の話は、そんな愛着を生み出すための一つのヒントを与えてくれたような気がしました。内容の濃いパネルディスカッションでした。
2015.05.07
ゴールデンウィークも終了。ほとんど遠くへは出掛けず。でもちょっとだけでも遠くへ来た気分になりたいということで、川越まで出掛けてみました。今まであまりちゃんと訪れたことがなかったんですが、なんだかすごい観光地化していました。ゴールデンウィークということで、蔵造りの街並みはすごい人出。お昼時だったので食事処と買い食い処は軒並みすごい行列。食べ歩きの街川越、みたいなことが、どこかに書いてあった気もしますが、それにしても街並みを見ながら歩いている人があんまりいなかったような。。。- 軍艦島が世界遺産に登録勧告、というニュース。軍艦島は6年くらい前に合宿で訪れ、常磐祭で模型も制作したので、ちょっと思い入れがあります。当時から世界遺産に登録しようと言うことで運動が行われていたので、それが実ったのかなと思ってました。でも「明治日本の産業革命遺産」なる名前で、福岡・長崎・佐賀・熊本・鹿児島・山口・静岡・岩手にわたる23箇所をひっくるめての登録とのこと。範囲がむちゃむちゃ広すぎないか？あと、工場跡や炭鉱跡、反射炉などをくくるのはまだ分からなくはないけど（それなら富岡製糸工場も入れといてやれ、と思わなくもない）、萩の城下町や松下村塾まで入っているのはどういうこと？明治維新からの近代化のストーリーとしての一連の施設、という説明をテレビでやってましたが、それにしても何だか無理矢理感を感じざるを得ません。松下村塾は明治維新を語る上では欠かせないとしても、明治以後の産業化とは直接関係ないよねえ。
- なんてことを考えていたら、どうやらこの世界遺産押しは官邸主導で行われたものだとのこと。萩城下町や松下村塾あたりをごり押しして、無理矢理一連のストーリーに組み込んだんだろうという臭いがぷんぷんしてきました。「非西洋地域において、最初でかつ極めて短期間に飛躍的な進展を遂げた日本の近代工業化は、世界史的にも特筆すべき事柄」というのは、確かにそうなのかもしれませんが、明治〜戦前の日本は凄かった！という自慢モード全開で喜ぶ図は極めて一面的といいますか、最近めっきり辟易している「日本すごい」ブームと重なって見えます。
- 軍艦島のような場所には、日本の工業化を支えた日の当たる歴史だけでなく、過酷な炭鉱労働の影の歴史もあり、でもその特殊な環境にも確かに一人ひとりの生活があり、軍艦島特有の社会や文化が作られていたのではないか。そのような、独自の深みをもった歴史的蓄積としてその環境は評価されるべきではないかと思っています。
2015.05.02
さてそうこうしているうちに5月に入り、ここのところ暑い日々。大学も明日からゴールデンウィークに突入します。久しぶりの連休になります。春休み以来？春休みも実質連休はほとんどなかったかも。長い休みは、なにすればいいか分からなくなりますね。ちょっと充電して、いろいろと外からの刺激をインプットするといいのかも。連休が終わるとまた怒濤の日々が来るとなると、ここらで少し人として体制を立て直したほうがよいのかもしれません。- さてそれでは、しばらく研究室から足が遠ざかることになります。できることならリフレッシュ。でも世の中はとんでもない方向へ急加速する一方で、荒涼感と絶望感とのバランスをなかなかうまいこととれない日々が続いています。小さくてもいいので、何とか希望をもてることを考えられたらなと。