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身体から発達を問う
 〜衣食住のなかのからだとこころ〜

身体から発達を問う

出版社:新曜社

出版年:2003年3月

著者:根ヶ山光一・川野健治編
菅原健介・橘弘志・陳省仁・佐々木正人・余語琢磨・菅野幸恵・西谷正太・篠原一之・西沢哲 ほか

本書は、これまで哲学的な抽象論に陥りがちであった身体論を、現実の具体的な問題とのかかわりにおいて立ち上げ、研究のまな板に載せるまでの「手際」を記述し、身体が発達を理解する上で以下に重要かつ新鮮な刺激に道が、豊かな独立変数であるかを、心理学のみならず関連の諸領域の学生・研究者にもアピールしようとするものである。それと同時に、具体的な問題に題材を求め、平易な記述を心がけることによって、実生活のなかで身体が演じる役割の重要性を再認識し、そのことによってこれまでの「心」中心で身体を置き去りにした心理学に対して違和感を持つ一般の読者層が、「心」や「脳」に偏重しがちであった人間観による呪縛からの解放へと導かれるような本になるよう心がけた。これらのことを通じて、人間発達がいかに身体から多彩に描きうるかを示し得たと自負している。(「はじめに」より抜粋)

目次

  1. 覆う・隠す 裸はなぜ恥ずかしいのか
  2. 食べる・排泄する
  3. まちに住まう
  4. 物を与える・奪う 物と身体を媒介する相互交渉と意識の貸与
  5. 物と行為
  6. 身体を作る・見せる
  7. 触れる・離れる
  8. 匂う
  9. 介護する
  10. 虐待する

2003-2005, Space Design Laboratory, JISSEN Univ.