生活環境学科3年
[Q1]この学科で学ぼうと思ったきっかけはなんですか?
建物や生活空間への興味から、建築デザインを学べる学科へ
私は小さな頃からミニチュアハウスを眺めたり、積み木で家を作ったりして遊ぶのが大好きな子どもでした。間取り図を見てどんな家かを考えるのも好きで、ずっと建物や生活空間全般に興味を持っていました。ただ、高校までは文系コースで学んできため、文系の受験科目で建築デザインが学べるこの学科を選びました。建築だけではなく、プロダクトやアパレル分野も学べる点も、楽しそうだなと思いました。
[Q2]特に印象に残っている授業はなんですか?
「デザイン基礎演習」で、表現することへの一歩を踏み出す
1年生の最初に受講する「デザイン基礎演習」の授業で、スケッチを学んだことが印象的です。目の前にある物を紙の上に描写するには、物そのものではなく光と影を見て写しとるなど、今まで考えたことのない物の見方を知ることができました。スケッチの基礎的な技術だけでなく、自分の中で「表現」というものについて考えるきっかけにもなりました。
[Q3]各年次の学びを通じ、どんな感想を持ちましたか?
興味関心が建築からプロダクトへ広がり、人間工学へと進む
1年次はアパレル、プロダクト、住環境の基礎科目を通して、すべてに関わるデザインの基本的な考え方や技術を習得。身の回りのデザインのポイントを探り、設計者の意図を考えるようになりました。
2年次は自分の興味に沿って、住環境とプロダクト分野を中心に専門科目を選択しました。1年次に比べると難易度がぐっと上がりましたが、だからこそ自分のやりたいことや得意なことを見極めることができました。
3年次からのゼミでは、興味のあった「人間工学」を専門に取り組んでいます。色や形といった見た目のデザインだけではなく、音や光などの周辺環境も含めて利用する人がどのように感じるかという心理面にまで及ぶ研究はとても楽しくやりがいがあります。
4年次では、大学の学びの集大成としての卒業研究に取り組みます。
[Q4]本学での学びから、将来社会に出た後も役に立つだろうと思う考え方やスキルはありますか?
使い手側に立ったデザインの研究は、ものづくりの企画や開発に欠かせない視点
ゼミや演習では、学生一人ひとりが取り組んだ課題を発表する機会が多くあります。自分が発表することで、わかりやすく効果的に意図を伝えるスキルを磨くことができますし、ほかの人の発表を聞くことで、多面的なものの考え方に気づくことができます。この多様な視点は、ゼミのテーマでもある「使う人の側から考えるデザイン」にもつながっていて、どんな分野でもものづくりの仕事には欠かせないと思います。
[Q5]これから実践女子大学を目指す高校生たちへのメッセージをお願いします。
多様な選択肢があるから、今はまだ気づいていない新たな可能性の扉が開ける
アパレル、プロダクト、住環境の1つの領域だけに興味が絞られている人にも、さまざまな領域のデザインに興味がある人にも、おすすめです。その理由は、必須科目が少ないため、多様なデザインジャンルの科目から自由に履修できるからです。1つの領域を極めることはもちろん、幅広い領域を学びながら自分の興味や目標に応じて専門を絞っていくことができるため、自分の新しい可能性を見つけることができますよ。