実践『ペルソナ』通信(No.054 および No.B-054)
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実践「ペルソナ」通信(No.54)
「実践女子大学生におけるイヤホンの実態」に関する調査結果
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実践女子大学人間社会学部・実践「ペルソナ」研究会は、実践女子大学を対象に「女子大生の定期入れの実態」に関するアンケートを実施しました。有効回答数は 241 サンプルでした。
また「実践女子大生におけるイヤホンの実態」についてのアンケート(実践『ペルソナ』通信(No.54)の結果をもとに、使用中のイヤホンのデザインや仕様またその持ち運び方法について、調査しました。
※実践「ペルソナ」研究会は、実践女子大学人間社会学部における「統計科学(担当:竹内光悦)」、「経営学(担当:篠崎香織)」、「マーケティング(担当:斎藤明)」の3つの分野のゼミ生を中心に組織され、実践女子大生が「自分たち自身」の消費活動、ライフスタイル等を科学する研究会です。
【総括】
調査結果からイヤホンがほとんどで、ヘッドホンを使用している人は一人だけだった。また、イヤホンにおいても、コードの付いているものを使用している人がほとんどで、ワイヤレスのイヤホンを使っている人はいなかった。中でも、3 割が iPhone に付属しているイヤホンを使用していた。コードの種類では、細めのものを使用している人が多く、平たいものを使用している人も少数見られた。コードの耳元にリモコンがついているものを使用している人は 4 割おり、うち 7 割は iPhone に付属しているイヤホンを使用している人だった。さらにコードだけを結んで持ち運んでいる人が 40 人おり、全体の 7 割を占めた。コード自体にコードを巻き付けるような収納具がついているものを使用している人と音楽再生機に直接巻き付けている人は 4 人ずついた。ケースに入れている人は 2 人、コードリール式のものを使用している人は 1 人だった
写真観察の結果、今回の調査を通して、女子大生が好むイヤホン(ヘッドホン)として「こだわり」や「機能性」、「イヤホンのコードの種類」、「値段」などの面から女子大生の大多数がイヤホン(ヘッドホン)に個性を求めているのではなく、使いやすく機能性を重視したシンプルなデザインを求めていることが分かった。
まず女子大生の 9 割以上がコード型のイヤホンを使用していると回答し、「ヘッドホンを使用する」や「イヤホンとヘッドホンのどちらも使用すると回答した割合はそれぞれ1割ずつとごく僅かにとどまった。イヤホンを購入する際のこだわりとして、「シンプルなデザインであること」という回答を約 6 割の女子大生が選択しており、その他に音質にこだわりがあると回答した人が次に多く、「マイクの有無」、「耳が痛くならないような仕組みがあること」などの自由回答も含めて、機能性に重きを置いていることがわかった。
これらのことから、女子大生は、アクセサリー感覚でイヤホンを購入するわけではなく、使いやすさや機能性を求めている。そのため女子大生にはシンプルかつ音質が重視された機能性に富んだイヤホンが望ましいと考える。
また、イヤホンの値段については、1,000-3,000円でイヤホンを購入するひとが 62.7% と多かった。次に1,000 円以下が 17.5% と続いたことからも、安価でイヤホンを求める傾向があると分かった。購入先では 77.8% が店舗購入と回答し、インターネットを用いた通販などが多く使用されがちな現代であるが、店舗の購入が好まれていることが分かった。
調査の詳細については調査報告書をご参照ください。
■■■ 実践女子大学人間社会学部「じんしゃ」■■■