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私立大学図書館協会・研究助成(2019/2020年度)

短期大学紀要論文のアクセス可能性の向上に寄与する
-『全国短期大学紀要論文索引』の採録誌調査を通して-

 私立大学図書館協会の2019/2020年度の研究助成に採択され行う研究である(研究代表者:伊藤民雄)

(研究の背景)
 かつて短期大学刊行の紀要に掲載された論文は等閑視されたためか、平成12(2000)年3月までは、国立国会図書館の雑誌記事索引の採録対象外であった。そのため、1980年代から1990年代にかけて図書館関係団体である図書館科学会によって『全国短期大学紀要論文索引』が編纂されていた。これは、約400短期大学500誌が採録対象となり、分野別に論文記事が分類され採取されていた。1994年に学術情報センター(国立情報学研究所)の「学術雑誌目次速報データベース」事業が始まり、2002年には日本初の学術機関リポジトリが公開された。果たして、短期大学紀要論文の学術流通は改善されたのか?
 『令和元年度学校基本調査』 によれば、現存する大学は786校、短期大学は326校である。2020年1月10日現在、確認されている学術機関リポジトリは661機関であり、数えた所、大学523校(うち大学・短期大学併設41校を含む)、一方短期大学単独で35校(大学・短期大学併設を足すと76校)がリポジトリを運用している。機関リポジトリの運用率は、大学約67%、短期大学は約23%となっており、学術情報流通が改善されたとは言い難い。
 そこで、短期大学紀要論文のアクセス可能性の向上に寄与する研究を行うことにした。

(本研究の連絡先)
 実践女子大学・実践女子短期大学部図書館 伊藤宛 (ito-tamio[at]jissen.ac.jp)

全国短期大学紀要論文索引全国短期大学紀要論文索引

(研究目的)
 1950年の短期大学制度発足から現在までに存在する短期大学について、教員・研究者の論文が掲載された各短期大学の紀要をリスト化し、『全国短期大学紀要論文索引』を始めした諸索引への収録状況、電子ジャーナル化の状況を明らかにするとともに、短期大学紀要論文へのアクセス改善の一対策として、(計画段階では現役だった(T-T))junii2仕様で『全国短期大学紀要論文索引』のデータベース化を実施する。

(研究手法)
 国立国会図書館「NDL ONLINE」と国立情報学研究所「NACSIS-CAT」から短期大学紀要を抽出し、各総目次、索引、抄録、及びデータベースの採録誌リストと照合して、紀要のリスト化を行う。

(1年目の成果物)
 ①全国短期大学紀要の現状と報告 *中間報告書受理後、許可が得られれば一部結果公開予定
 ②「全国短期大学紀要論文索引」のデータベース化と一部公開

(2年目の成果物)
 ①最終報告書
 ②『全国短期大学紀要論文索引』と下記2索引の採録誌調査と重複具合
   『月刊文献ジャーナル』
   『私立大学・短期大学紀要類論文題目索引』
 ③「全国短期大学紀要論文索引」のデータベース化 全公開

1年目の調査結果

 短期大学制度発足から現在まで存在した短期大学752校(国立57,公立90、私立605)*1 から発行された教員・研究者の論文が掲載された研究紀要「2,186誌」(国立51、公立287、私立1,848)をリスト化した。索引化もされずNACSIS-CATに書誌だけあって所蔵「0館」の紀要が少なからずあり危機的状況も発生している。
 2月末に提出予定の中間報告書の受理後に、許可が得られれば一部の結果を掲載します。

*1:校名変更はカウントせず。2018~19年段階で2020年度以降に開学予定されている短期大学も除外した
*2:併設大学・短期大学の共同刊行・編集はカウントした

全国短期大学紀要論文索引PLUSの第一次公開(2020年1月31日)

 この索引が企画された1980年当時、短期大学発行の紀要論文は、国立国会図書館の『雑誌記事索引』の採録対象外であった。そのため、短期大学制度発足30周年を記念して、図書館科学会が1981年から編纂した雑誌記事索引である。1981年に、1950年から1976年までに発表された各短期大学の紀要論文を対象に、「語学・文学編」、「家政学編」、「自然科学編」、「人文・社会科学編」、「執筆者名索引」の5分冊で刊行された。その後、補遺としての「別冊」、1980年度から1984年度を対象とし6分冊、1985年度から1991年度まで各年版として、合計26冊刊行された。
 今回、遡及入力してデータベース公開するのは下記の通り。また同時に、実践女子短期大学/実践女子大学短期大学部、別に遡及入力した他短期大学紀要の論文情報を加えて、2020年度末までに4回に分けて公開を行う。各種システムとの連携を図るため、誌名はNACSIS-CAT準拠、NCID、国会図書館書誌番号、科学技術振興機構と医学中央雑誌刊行会の番号も取得している。

 編集委員代表の林収正先生、そして編集に携わった図書館科学会の皆様の偉業に敬意を表するとともに、大いに利用していただきたい。

 2020年2月2日に、新たに5千件のデータを追加投入しました。約3万1千件のデータとなっている。

画像イメージ

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