平成三~六年私学振興財団「学術研究振興資金に係る研究計画」助成による出版。(平成6年 汲古書院刊行 509頁 12,000円)
第一部 書誌の文明史的考察
書誌の文明史的考察—源氏物語古注釈の世界—
野村精一
第二部 源氏物語と中世の学問
『光源氏一部歌』の「口伝」「秘説」について
今井源衛
猪苗代兼載『源氏一部抜書』の資料的価値
中野幸一
源氏物語古注釈と中世の学問
中田武司
宗碩源氏物語注釈の方法
伊井春樹
『和漢字源通釈抄』をめぐりて—畊雲における源氏学—
武井和人
『水源抄』から『紫明抄』へ
田坂憲二
三条西家の源氏学—『孟津抄』を中心に
岩坪 健
第三部 源氏物語と近世文壇
源氏明石物語—翻刻と解説—
渡邉守邦
後水尾院歌壇の源語注釈
日下幸男
源氏詞「ひたやごもり」の解釈と享受
鈴木健一
第四部 「覚勝院抄」の諸問題
品定めと帚木後記説—覚勝院抄をめぐって—
稲賀敬二
徳大寺公維と覚勝院—覚勝院月次連歌をめぐって—
奥田 勲
覚勝院抄管見
横井 孝
宗碩源氏物語注釈の方法
伊井春樹
実践女子大学文芸資料研究所蔵三條西家旧蔵
覚勝院抄「桐壺」翻刻
上野英子
『源氏物語聞書 覚勝院抄』「別冊」正誤表・追補
文芸資料
研究所編
平成八~十年度実践女子学園研究助成
「特色ある教育研究の推進」による出版。
(平成11年3月刊行 冊子464頁 CD-ROM1枚 私家版)
【論文篇】
なぜ、いま、さごろも、か?—序にかえて
野村精一
『伊勢物語』のなかの「かはづ」
後藤康文
『大和物語』の故式部卿と二条御息所の歌語りについて
後藤康文
『大和物語』の言語感覚
伊藤一男
物語終焉のかたち—『狭衣物語』結尾の位相
横井 孝
〈物語取り〉のゆくえ—『小夜衣』における『源氏』『狭衣』剽窃
辛島正雄
雪と月と—本文表現史の視界
久下裕利
栄花物語の歴史記述について
中村康夫
山岸文庫蔵『狭衣歌よせ』について
中城さと子
「古典文献資料の原本再建のための科学的研究について
—「あとがき」にかえる
野村精一
【付篇】
はじめに
上野英子
収載図書書誌
上野英子
黒川文庫蔵一二冊本「さころも」翻刻
渡邉道子
実践女子大学電子叢書Ⅰ操作マニュアル
畑 則光
収載図書とコマ番号対照一覧表
【CD-ROM篇】
常磐松文庫蔵岡田真旧蔵「さころも」影印
常磐松文庫蔵中臣祐範奥書「さころも」付下紐 影印
常磐松文庫蔵寛佐奥書「さころも」付下紐 影印
常磐松文庫蔵古活字版「さころも」元和中無刊記イ種 影印
黒川文庫蔵十二冊本「さころも」影印
黒川文庫蔵古活字版「さころも」元和中無刊記ロ種 影印
山岸文庫蔵鈴鹿本新写「さころも」影印
山岸文庫蔵新写本「さころも」影印
山岸文庫蔵「さころも歌よせ」影印
黒川文庫蔵「狭衣三ヶ大事口訣(他)」影印