社会関係資源の創出を想定した生涯学習におけるジェロントロジー教育の確立をめざして

お知らせ

●細江研究室のブログ

老年学の内容に関して投稿しております。

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●2016年

執筆情報

下記の高等学校家庭科の教科書(大修館)で家族に関わる部分の執筆をいたしました。

  • 〔家総311〕新家庭総合 主体的に人生をつくる 2016
  • 〔家基318〕新家庭基礎 主体的に人生をつくる 2016
  • 〔家基319〕未来をつくる 新高校家庭基礎 2016

家庭科は保健体育、芸術と並んで不要3教科といわれているそうですが、人生100年時代("LIFE SHIFT" Lynda Gratton 2016に示されている)不要といわれるこれらの教科が、いかに我々の人生を豊かにしてくれるかを感じています。

第23回 国際家政学会のご報告

IFHE 23 World Congress 2016(31st July-6th August)が韓国のDaejeon Convention Center で開催されました。
会議のテーマは"Hope & Happiness: The Role of Home Economics in the Pursuit of Hope & Happiness for Individuals and Communities now and in the future"でした。
"The work-life balance in ageing people" というテーマで学会発表(PS)を行いました。

第36回家族関係学公開シンポジウムのご報告

10月8日に尚絅学院大学(宮城県名取市)で開催された公開シンポジウムで、司会を務めました。
公開シンポジウムのテーマは「震災と女性」で、震災時において女性の視点から社会関係資源をいかに活性化させ活用するかということの重要性が報告されました。

●2015年

執筆情報

再帰的近代社会における生(命)の終焉と家族関係学
(収録刊行物:日本家政学会家族関係学部会誌No.34、家族関係学部会)

●2014年

大学移動のお知らせ

4月に国立大学法人上越教育大学大学校教育研究科から、実践女子大学生活科学部へ異動いたしました。

執筆情報

分担執筆で3冊の本を執筆いたしました。

  • 2014年4月 『家族生活の支援―理論と実践―』建帛社
  • 2014年7月 『新しい家族関係学』建帛社
  • 2014年10月『シニアが拓く未来』美巧社

老年社会学関係ではありませんが、学術論文2本と書評、その他(論文以外)を執筆いたしました。

家族関係学セミナー公開シンポジウムのご報告

10月11日(土)に開催された第34回家族関係学セミナーの公開シンポジウムで、シンポジストとして報告をいたしました。
その後懇親会が行われ、木村利人先生が作詞された「幸せなら手をたたこう」を皆で歌いました。

シンポジウムは多くの方々にご参加頂き、好評でした。

シンポジウムのテーマ「生(命)の終焉と個人・家族」

報告者と報告テーマ

・報告1 木村 利人氏 (早稲田大学ライフサポートイノベーション研究所招聘研究員)
「医療高度化時代における尊厳ある生(命)の終わりとバイオエシックス」
・報告2 辻 彼南雄氏 (水道橋東口クリニック院長)
「尊厳ある生命の終わりと医療」
・報告3 袖井 孝子氏 (一般社団法人シニア社会学会会長)
「終末期における患者の意思と家族の意思 〜認知症高齢者の自己決定権を中心に〜」
・報告4 細江 容子 (実践女子大学)
「再帰的近代社会における生(命)の終焉と家族関係学」

●2013年6月23日〜27日

国際老年社学会第20回大会がSeoulで開催され、2つのセプションでの研究発表を行いました。
>> http://www.iagg.info/
The 20th World Congress of Gerontology and Geriatrics, Seoul 2013

2013年6月26日、Seoulでの国際老年学20回大会の老後の生活設計(引退設計)におけるシンポジウムでは、細江がIAGGからの招聘を受け「日本の社会変動と老後の生活設計」について報告しました。

 韓国・ソウル市江南区のCOEX国際会議場で開催された第20回国際老年学会議 ソウル大会のテーマは「デジタルエイジング:健やかな老いとアクティブエイジングへの新しい展開」で、発表分野はBiological Science (生物学)、Clinical Medicine (臨床医学)、Social and Behavioral Science (社会行動科学)、Research, Policy and Practice (調査, 政策及び実践)など多岐にわたり、自分の専門領域で世界中の研究者と議論可能な会議であるといえます。

●2012年11月14日〜18日

アメリカ老年社学会第65回大会がSan Diegoで開催され、研究発表を行いました。
>> http://www.geron.org/annual-meeting
65th Annual Scientific Meeting Wednesday, 11/14 to Sunday, 11/18 San Diego Convention Center San Diego, California.

GSA 2014 67th Annual Scientific Meeting,(Wednesday, 11/5 to Sunday, 11/9, Washington, DC)が開催されます。

●2012年6月10日

日本本老年社会科学会第54回大会が佐久大学で開催され、ソウル大学の金先生と高齢者イメージの国際比較の研究発表を行いました。
>> http://www.rounenshakai.org/

2013年度は大阪で開催されました。

ごあいさつ

社会関係資源を想定した生涯学習におけるジェロントロジー教育の確立をめざして 代表 細江容子

「社会関係資源の創出を想定した生涯学習におけるジェロントロジー教育の確立をめざして」のサイトにアクセスいただき、ありがとうございます。

学校教育を起点としつつ、豊かな学びを地域社会や家庭生活に返していくような学びとはどのようなものでしょうか。今日の学校教育において、子どもたちの生活経験に根ざした具体的な学びをどの様に生成していくことが可能なのでしょうか。これらの問題を考えるにあたり、その豊かな学びを返すべき少子高齢化を背景とした地域社会や家族の状況を考えていく必要があるとおもいます。その上で、何を今日の地域社会や家族に返して行くことが必要なのか、生活経験に根ざした具体的な学びとは何かをジェロンロジー教育構想を基に考え、生涯教育におけるジェロンロジー教育構想を提示していくことがこのサイトの目的です。

これら地域社会や家族の問題をここでは今日の少子高齢化社会の現状や成長社会から成熟社会への時代的転換からとらえ、その解決策のひとつとして学校教育におけるにジェロントロジー教育構想の理論枠組みとその手法を、テキサス大学サンアントニオ校ヘルスサイエンスセンター開発のカリキュラムを参考に提示したと考えています。本論を進めるに当たってジェロントロジーの概念を示しておきたいと思います。

ジェロントロジーは1903年、ロシアの学者Metchinikoffが創作、提唱した概念です。Metchinikoffは、gerontologyとthanatology(死生学)という2つの用語を提唱しました。このうちジェロントロジーの目的には、加齢と高齢者の問題の総合的研究が含まれており、きわめて学際的な学問ということができます。結論を先に述べると、学際的学問であるジェロントロジーの内容を各教科の中に取り込み、生活経験に根ざした豊かな学びを行い、その学びを地域社会や家庭生活に返していく事が可能となるジェロントロジーの教育構想の理論枠組みとその手法をここではでは提示したいと思っています。さらに、このサイトを通じてジェロントロジーに関わるカリキュラムを各教科の担当者が構想し、その構想を様々な教員が共有できるスペースを創り上げることができればと考えています。すなわち、ジェロントロジー教育の理論構築を基に、教員誰もが参加できるジェロントロジー教育・実践空間を、テキサス大学のヘルスサイエンスセンター・サンアントニオ校(University of Texas Health Science Center at San Antonio)の研究実践(問い合わせリンク参照)を参考に、サイト上で立ち上げ、Linuxの様なOpen Source的なアプローチで展開することが将来的にできればと考えています。