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生活環境ギャラリー

生活空間設計製図1 2015

「生活空間設計製図1」は、3年生前期に履修される科目であり、与えられた課題を理解し、分析するとともに、その建物がおかれる環境を含めて検討するという本格的な計画・設計を行い、それを目に見えるかたちで表現する最初の演習に位置づけられています。

自分が生活する空間を、いかにつくり出すか、ということをテーマに、半期で3課題に取り組み、前半では、パーソナル・スペースとしての「離れ舎」を計画し、中間で図面の描き方を習得し、図面に馴染むために模型提出を課さない短期間の住宅設計課題をはさみ、後半では、「地域とともに育つみんなのイエ」を考えるという課題としています。いずれの課題も、計画する建物がおかれる環境を十分理解し、検証することで、自分なりの生活空間を想像し、創造すること目標とし、かつ、デザインをする楽しさを知ることができればと思っています。それと共に、自分のデザインした空間を、図面や模型で表現し、それらを用いて講評会でプレゼンテーションを行います。

ここでは、第1課題と第3課題の中で比較的優秀なもの、独自の視点を持って作られたものを中心に紹介しています。
(建築デザイン研究室/高田典夫)

課題1「戸建て住宅敷地内に建つ自室の離れ舎」

課題3「地域とともに育つみんなのイエ」

東京近郊の住宅地の一角に「地域にとともに育つみんなのイエ」を計画する。

<計画条件>
・住人は、6人の実践女子大学学生
  各自の個室(13〜15m2/室)を設ける

  ゲストルーム(13〜15m2/室)を1室設ける
  共用のキッチンを設ける

  共用の広間を設ける
  共用のトイレ・洗面所および共用の浴室またはシャワールームを備える
  その他、必要諸室は各自考えること

・建物の一部(室内空間)を地域に開放する
  開放する空間は、ギャラリー・カフェ・工房・スタジオ・アトリエ・温室・ホールなど、各自、使用状況を検討し、適正な規模を要すること
  この開放部分の管理は、住人(6人の女子大生)が協働して行なうものとする

・敷地内の建物が建っていない部分の外構デザインをキチンと行なうこと
  植栽など、周辺状況を検討して地域に貢献できる外構デザインとすること

・駐輪場は、少なくとも6台分は確保すること(屋根付きが望ましい)
・駐車場については、その要旨を各自検討して対応する
・構造は木造とする

敷地面積:265.28m²
敷地条件:建蔽率 50% / 容積率 100%
最高高さの制限:10 m