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『全国短期大学紀要論文索引』とデータベース化

『全国短期大学紀要論文索引』とは

 短期大学の紀要類が国立国会図書館の『雑誌記事索引』の正式な採録対象となったのは、平成12(2000)年4月のこと であり、その空白を埋めるために、短期大学関係者によって3つの索引、富士短期大学出版部による目次誌『月刊文献ジャーナル/文献ジャーナル』(1962-2001)、東京都私立短期大学協会図書館研究委員会による『私立大学・短期大学紀要類論文題目索引』1966年版~1976年版、そして本研究の副題となっている図書館科学会の『全国短期大学紀要論文索引』1950~1991年版、が編纂されていた。本来は国の事業であるべき索引編纂事業が、短期大学の紀要類に限っては、小規模の団体によって行われていたことに驚かされる。しかし、これらはいずれも電子化、データベース化はされていなかった。
 
 『全国短期大学紀要論文索引』が企画された1980年当時、先述したように短期大学発行の紀要論文は、国立国会図書館の『雑誌記事索引』の採録対象外であった。そのため、短期大学制度発足30周年を記念して、図書館科学会が1981年から編纂した雑誌記事索引である。1981年に、1950年から1976年までに発表された各短期大学の紀要論文を対象に、「語学・文学編」、「家政学編」、「自然科学編」、「人文・社会科学編」、「執筆者名索引」の5分冊で刊行された。その後、補遺としての「別冊」、1980年度から1984年度を対象とし6分冊、1985年度から1991年度まで各年版として、合計26冊刊行された。

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問: 短期大学紀要類を収録対象とする索引と『雑誌記事索引』の重複具合はどのくらいか
答: 索引は『全国短期大学紀要論文索引』(図書館科学会)、『月刊文献ジャーナル/文献ジャーナル』(富士短期大学)、『私立大学・短期大学紀要類論文題目索引』(東京都私立短期大学協会)の3つである。3索引と『雑誌記事索引』の採録対象となった紀要は、2,210誌の内1,878誌(約85%)である。一方で、未索引誌は332誌(約15%)である。しかしながら、索引対象年が異なるので、例えば、リスト上では『全国短期大学紀要論文索引』と『雑誌記事索引』は605誌の重複があるが、『全国短期大学紀要論文索引』の索引対象年(1950-1991)に限れば、242誌の重複である。なお、この重複対象とはしていないが、これらの索引には多数の『雑誌記事索引』未採録の四年制大学や私立大学、女子大学、等も含まれていた。

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「全国短期大学紀要論文索引PLUS」のデータ件数について(2021年3月6日遡及入力終了)

 この度、図書館科学会関係者の許諾を得て、2018年度から2021年度にかけて遡及入力を行い『全国短期大学紀要論文索引PLUS』として順次2019年から公開し、2021年3月6日、データ登録が完了した。

 同索引の編集委員代表の林収正先生、そして編集に携わった図書館科学会の皆様の偉業に敬意を表するとともに、大いに利用していただきたい。

 なお、遡及入力は、私立大学図書館協会の2019/2020年度の研究助成費用を利用した。

 また、 東京都私立短期大学協会図書館研究委員会による『私立大学・短期大学紀要類論文題目索引』1966年版~1976年版についても、利用許諾を得たので、遡及入力を行っていく予定である。

検索サイトは、OPACの機能を利用する『全国短期大学紀要論文索引PLUS』、統合検索システムSummonを利用する『Jissen OneSearch』の2サイトである。

全国短期大学紀要論文索引PLUS
統合検索「Jissen OneSearch」

なお、統合検索システムSummonを契約している大学図書館は、e-Catalogで、データベースのCode Equalsを「JXHSR」と設定すれば、他のデータベースと同様に統合検索の対象となる。これ以外に、皓星社の雑誌記事索引データベース「ざっさくプラス」でも検索可能である。
 『全国短期大学紀要論文索引』24冊に収録されていた書誌数(データ件数)は延べ138,430件であった。 *分類副出あり

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