実践女子大学下田歌子記念
女性総合研究所
所長 駒谷 真美
実践女子大学下田歌子記念女性総合研究所は、創立者・下田歌子の志に基づき、女性の自立と社会参画の在り方を学際的に探究する拠点です。明治・大正の変革期に新しい女性像を提示した下田の精神は、令和の現代においてもなお重要な示唆を与え続けています。本研究所では、その歴史的遺産を継承しつつ、女性のリーダーシップ・キャリア形成・国際的視野の涵養など、多角的な研究と実践を推進しています。
とりわけ近年は、下田が設立に関与した各地女学校に関する歴史的研究や重要文献の翻訳研究をはじめ、北米・アジア圏の女子大学におけるリーダーシップ教育の比較研究、さらに女性のキャリア形成や経済的自立に関する調査研究に取り組んでいます。また、国内外の女子大学との連携を通じて、実践的な知の創出にも力を注いでいます。これらの成果は、シンポジウム・書籍・年報・ニューズレター等を通じて広く発信しています。
本研究所における研究と実践は、教育の場にも還元されています。本学の学生たちにとって、先行きの見通しが困難な時代に求められるのは、単なる知識の獲得にとどまらず、自ら課題を見出し、他者と協働しながら解決へと導く力です。本研究所は、学生たちがそのような力を育み、しなやかに社会と関わりながら自らの可能性を切り拓いていくための知的基盤を提供しています。
以上の取り組みを基盤として、今後も所員一同、研究・教育・社会連携を通じて、女性がより豊かに生きる社会の実現に寄与していきます。引き続き、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。