About SD Labo:空間デザイン研究室について

調べてみよう

週1回の生活環境学セミナーでは、なるべく各自で気になるテーマを発見して、それを自由に伸ばしていきたいと考えています。身近なところからの問題意識を、グループで討論しながら伸ばしていくので、とくにテーマに制約を設けることはしていません。これまでに取り上げてきたものは、たとえば以下のようなものがあります。どれも、それぞれ数人のグループで調査をしたり文献を調べたりして、まとめたものです。大きく、「住宅」「まち」「ひと」「福祉」という4本の柱をたてていますが、その範囲の中でなるべく幅広く自由にテーマを設定してもらっています。

「住宅」について調べる

ハウスメーカーにもいろいろある

 現在、日本の住宅のかなりの部分を作って提供しているのがハウスメーカーですが、たくさんのメーカーがある割に、それぞれどんな違いがあるのかよく分からなかったりします。住宅展示場に赴いて話を聞いたり、いただいた資料を分析してみると、実はそれぞれに得意分野やセールスポイント、購入者のターゲットが違うことが分かってきました。あなたのオススメはどのメーカー?

コーポラティブハウジングって知っていますか?

 最近、どこにでもあるふつうのマンションとはちょっと異なるコーポラティブ住宅と呼ばれる集合住宅が注目を集めつつあるようです。いったいどんな特徴があるのか、どんな種類があるのか、どんな建物ができるのか、そしてコーポラティブのメリットとデメリットなどについて、調べてみました。

小規模住宅のつくりかた

 大都会の真ん中でなくても、かなり郊外であったとしても、広々とした庭付き一戸建て住宅を建てるということは今や夢のまた夢です。それでも戸建て住宅を造りたい場合には、自ずと猫の額ほどの敷地に小規模な住宅を建てることになります。小さくても狭さを感じない家、家族4人で豊かに過ごせる家のつくりかたについて調べてみました。そこにはさまざまなノウハウが蓄積されているようです。

「まち」について調べる

もんじゃ焼き屋を比べてみよう

 東京の下町月島には、本当にたくさんのもんじゃ焼き屋がひしめいています。お店ごとにさまざまな個性を出しているようで、メニューだけでなく店のしつらえや雰囲気にもいろいろな違いが見られます。そんないくつかのもんじゃ焼き屋を食べ比べたり、店内空間を体験しみると、そのお店がどんな人に利用してもらいたいのか、そこでどのように過ごしてもらいたいのか、ということが店のしつらえと関わっていることが分かってきます。

商業施設のバリアフリー調査

 高齢者や障害者であっても自由に行動できるよう物理的な障壁を除去するという意味のバリアフリーという言葉は、最近ではかなり市民権を得るようになりました。ハートビル法やら交通バリアフリー法などという法律もできています。ではその実態はどうかということで、実際に車イスに乗って最近の大規模な商業施設に行って来ました。駅からのアクセスや、建物内でのさまざまな行為への対応など、課題はまだまだありそうです。

子供の集まる公園

 最近、公園で遊んでいる子供を見ることが少なくなってきました。せっかく配置された遊具が使われずに寂れている公園をみると、寂しいだけでなくちょっと怖く感じることすらあります。いっぽうで、いつも子供で賑わっている公園もあります。魅力的な公園には、立地、大きさ、遊具の楽しさ、木々の茂り具合、道との関係、利用者などなど、さまざまな要因が関わっているようです。

「ひと」について調べる

大学の居場所はどこにある?

 実践女子大学の校舎は、「第一工房」という事務所の設計による建物で、さまざまな工夫が随所に凝らされたものですが、それが本当に有効に使われているのでしょうか。学生にアンケート調査を行って、よく利用されている場所や好きな場所、もっとこんな場所が欲しいといった要望などについて調べてみました。調べてみると、みなの知らない場所などがいろいろと見つかりそうです。

どこに居ても居心地のよい飲食店の提案

 居心地のいい飲食店もあれば、あまり居心地のよくない飲食店もありますが、これは環境だけで決まるものでしょうか。お店でゆったりしたい人もいるし、急いで食事だけしたい人もいるように、利用する人のその時々の気持ちによっても、ずいぶん変わってくるものかもしれません。実際に調べてみると、どうやらいろいろな座席を使い分けているようです。そうした人の行動を踏まえた座席の提案ができないでしょうか。

「福祉」について調べる

あなたの知らない特別養護老人ホーム

 要介護高齢者の居住施設である特別養護老人ホームにボランティアとして1日入り込んで、実際にさまざまな仕事をしてみながら、施設の環境の問題点や課題などを調査したものです。その場に入り込んで体験することによって、ちょっと見ただけでは分からないようなことに気づいたり、スタッフや入居者の話を直接聞くことで分かったことなど、重要な示唆が得られています。

快適なトイレ探し

 一口にトイレといっても、私たちの回りにはいろんな種類のトイレがあります。使いやすいトイレ、使いづらいトイレ、わざわざ遠回りしても使いたくなるトイレ、どうしても使う気にならないトイレ。学校・病院・役所など、場所によってもずいぶん違うようです。最近はさまざまな建物にバリアフリーを意識したトイレが設けられていますが、本当に使いやすくなっているのでしょうか。


2003-2008, Space Design Laboratory, JISSEN Univ.
Status: 2008-04-11更新