源氏物語研究の
学際的・国際的拠点形成

メッセージ

研究推進機構長 難波雅紀

 2000年代以降、グローバル化が加速し日本文化への国際的な関心が高まる中、本学は「世界と地域に貢献する『実践女子』を輩出する高等教育機関としての確固たる地位を確立する」ことを将来ビジョンの1つとして掲げてきました。
 私立大学研究ブランディング事業は、本学が創立以来120年にわたり取り組んできた源氏物語研究の蓄積に加え、他分野における新たな視点からの研究を融合することで、源氏物語研究の学際的かつ国際的拠点としての地位の確立を目指すものです。
 2019年度は、文理融合研究の推進に加え、フランスのパリ日本文化会館において『源氏物語と日本文化—現代によみがえる源氏物語の世界』と題した公演・展示を実施し、本学の源氏物語研究の伝統を世界にむけて発信しました。2020年度は、文理融合研究のさらなる促進に加え、平安期の宮廷装束復元に向けた研究を本格化させています。
 現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、国内外の活動や交流が大きく制限されています。日々刻々と変化する社会情勢の中、従来とは異なった新しい手法を用いて源氏物語を源流とする日本文化を発信していくこともまた、このプロジェクトにおける課題のひとつと認識しています。世の中の仕組みや状況がパラダイム・シフトしている今、学術界への貢献はもちろん、研究成果の教育への還元を通じ、日本文化の深い教養と発信力を備えた人材を輩出するという将来ビジョンの実現に向けて、本事業をいっそう推進していきます。