日本には全国各地に数多くの美しい桜の名所がありますが、その中で特に名高い三つの桜は「日本
三大桜」と呼ばれています。昨年は「三春の滝桜」(福島県)と「山高神代桜」(山梨県)を見に行
ってきましたが(「花暦①」、今年は「山高神代桜」と「根尾谷淡墨桜」(岐阜県)を見に行ってき
ました。「淡墨桜」と「滝桜」は開花時期が近いことと岐阜県と福島県で距離が離れていることから
、同時期に三大桜全ては難しく二年かけての観桜ということになりました。
「淡墨桜」は岐阜県本巣市根尾谷にあります桜で樹齢は1500年とも言われており、咲き初めは白色
で満開時には淡い桜色、散る際には墨を含んだ色合いにと変化することから「淡墨桜」と名付けられ
ました。「神代桜」は山梨県北杜市にある「日蓮宗大津山 実相寺」にあります樹齢2000年とも言われ
ているしだれ桜の一種ということで、その巨大な幹と枝振りが特徴です。「神代桜」は距離的に近い
ので、毎年身延山詣で(「久遠寺枝垂桜」)と合わせ観桜に出かけています。
どちらも天候に恵まれ、また時期も良く満開の桜を観ることができました。
奥島尚樹(客員研究員・元実践女子学園職員)
※写真 上「神代桜」日蓮宗大津山 実相寺 北杜市(筆写撮影 2025.3.31)
下「淡墨桜」岐阜県本巣市根尾谷(筆写撮影 2025.4.8)