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生活環境学科の学生がスポンジの特性を生かした生活道具を開発

2018年07月19日

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画像イメージ   <試作品報告の様子>

 生活環境学科プロダクトデザイン研究室(担当:塚原肇教授)の学生11名が、株式会社イノアックコーポレーションからの依頼を受け、スポンジの特性を生かした生活道具の開発に取り組んでいます。

 これは、株式会社イノアックコーポレーション(※)と実践女子大学との産学連携による研究活動の一環として行われたもので、昨年9月から4ヵ月間を、スポンジに関する市場調査とアンケート調査による情報収集や工場見学を行うなど、ターゲットにマッチしたコンセプトを考案するため準備に充てました。工場見学は学生にとって大きな刺激になり、それまでは使われる分野に着目してリサーチしていましたが、スポンジの特性にもフォーカスするなど、新たな視点からのアプローチを考えるきっかけとなりました。

 これらの過程を経て、12月には学生がデザインを提案。株式会社イノアックコーポレーションには、新規性、技術的難易度、製品化の可能性についてそれぞれのデザインを評価していただきました。そして、その評価をもとにデザインの絞り込みを行い、試作品の作成に向け、デザインの意図や方向性にズレがないかの確認を学生と企業とで入念に行いました。
 4月に試作品が出来上がると、デザインが形となった嬉しさの反面、素材の特性による不具合やコンセプトにあった使い方ができているかなどの新たな課題が見えてきました。加工技術やコストの面も考えなければならないことにも学生は気づくことができました。
 問題点をお互いに確認し、さらにブラッシュアップした最終案のプレゼンテーションを6月27日(水)に行いました。
 
 学生のデザインは、スポンジ素材の吸音性に着目した快眠グッズ、軽さを生かしたお風呂で遊べる知育玩具、加工後の形状を生かしたメモパッドなど、学生ならではのアイデアがふんだんに盛り込まれたものでした。

 今回提案されたデザイン案をもとに、株式会社イノアックコーポレーションでは製品化に向け準備を進めていく予定です。

<企業コメント>
 商品開発の際は、本来、さまざまなエビデンスを揃え、他社との差別化やコンセプトを打ち出していくのだが、今回はそれらにとらわれることなく、学生の感性によったアイデアに頼って提案してもらうことに主眼をおいていた。ネーミングもひらがなを使ったものが多く、スポンジの素材の柔らかさを表現しているということを聞き、まさにそのような感性に触れることができたことがありがたかった。

<学生コメント>
 スポンジがさまざまなシーンで使われていることに驚いた。いざ(製品を)考えるとなると、既に製品になっていたりして、新しいものを生み出すのに苦労した。

<塚原先生コメント>
 デザインを生み出す際には必ずと言っていいほど壁にぶち当たる。また、一つの固定概念にとらわれ、次に進めないこともある。一歩引いたり、違う角度(目線)から見るなどし、その壁を乗り越える経験を、社会に出る前にこのゼミで身につけていってほしい。
 

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画像イメージ<最終プレゼンテーションの様子>

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※株式会社イノアックコーポレーションは、ウレタン、ゴム、プラスチック、複合材をベースとした材料開発とその製品化により、自動車、二輪、情報・IT機器、住宅・建設関連から身近な生活関連商品、コスメ用品まで、生活のさまざまな場面に密着した製品を取り扱う企業です。