理念と伝統

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学長メッセージ

品格と高い専門性、行動力を持ち、周囲をリードする女性を育成します。

画像イメージ実践女子大学・実践女子大学短期大学部 学長 城島 栄一郎

 本学園は、女子教育の先駆者・下田歌子により、1899(明治32)年に創設されました。学祖・下田歌子は女性の地位がまだ低かった時代の中で、和歌・古典といった深い日本的教養と、衣・食・住と広範に渡る家政学の知見、そして欧米留学で培った先進的な理念を基盤に活躍した、まさに「実践」の人でした。 
 下田にとって契機となったのが、1893(明治26)年、先進的な女子教育の状況を視察するため欧州・アメリカに留学したことです。この視察によって下田は、一般女子教育の必要性と、それを実現するための民間女学校創設への思いを強く抱くに至りました。この思いが後年、本学園の前身・実践女学校および女子工芸学校として結実します。
 下田はここで、「女性が社会を変える、世界を変える」という精神のもと、最新の学問によって裏付けられた知識と技術を教授し、女性たちに社会を生き抜く実践的な力を体得させることを目指しました。この下田の信念は、「品格高雅にして自立自営しうる女性の育成」という教育理念となって今も本学園に息づいています。

 2019(平成31)年の創立120周年を見据えて、本学園はキャンパス整備事業に取り組み、2014(平成26)年には最新鋭の設備からなる渋谷キャンパスを完成させ、日野キャンパスとの2校地化を実現しました。また日野キャンパスでも多目的な利用が可能な第3館を新設したほか、本館等において実験・実習室を充実させるなど、学びの環境を進化させました。多くの文化施設と近接し、他大学や企業との交流も盛んに行える渋谷キャンパスでは文学部と人間社会学部、短期大学部が、広々とした敷地に多彩な学びの施設がある日野キャンパスでは生活科学部が、それぞれ教育を展開していきます。
 こうしたハード面が整った現在、時代の要請に合わせ、ソフト面の柱となるカリキュラム改革を進めています。例えば、学生が自ら考え行動し、経験と発見を重ねる中で学びを深める「アクティブラーニング」を全学部で推進し、その挑戦心や自信を育んで、未来を切り拓く力の体得を促しています。また、「共通教育科目」の見直しや「全学副専攻制度」のスタートにより、学生がバランスの良い基礎学力と高度で豊かな専門性を身に付けるよう支援しています。

 本学園は設立以来一貫して、知性と品性を備え実践力のある女性の育成に力を入れてきました。女性の社会進出が進み各分野でさらなる活躍が期待される現代において、本学園はこれらに加え、積極性や行動力も持ち、周囲をリードする女性を社会に送り出していくことを目指します。
 全教職員が一丸となって、意義ある学びの時間と充実した学生生活を提供していきます。学生の皆さんには「自分はどんな未来を手にしたいか」をいつも考えながら本学の充実した環境を活用し、アグレッシブに学び成長していただきたいと願っています。