理念と伝統

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語録

下田歌子

「まことに揺籃を揺がすの手は、以て能く天下を動かすことを得べし。」

(一般階級に属する女性の)揺りかごを揺らす手こそが、社会を変革する力となります。

(「帝国婦人協会設立主意書」, 1898)

「女性の資質は、純一で慈愛に富み、その清らかな徳性とゆたかな情操をもって社会の弊を正し、広く世人に至福をもたらすことにある」

女性とは、純真にして慈愛に満ちているものです。
その清らかな道徳心と豊かな感性によってこそ、社会の悪弊を正し、様々な人々を幸せにすることができるのです。

(「下田歌子先生遺訓」『本学の教育理念』)

「私は明治28年の末、畏きあたりの御内意を受けて、前後ほぼ三年に亙る欧米視察の旅から帰って参りました。其の間に私の感じた事は、中流及び下流の人民の教育が、いかに大切であるかと云ふ事でした。」

(「実践女学校開校30年記念式典における講演」, 1928)

「社会の中堅となる中等の人及び下流の人を間違ひない様に教育して、知識を進めながら固めてゆきたいと云ふ考へを起し、31年に漸くどうやら帝国婦人協会を組織し、先づ第一に教育門に力を注ぎたい考へから、32年に其の事業として、実践女学校と女子工芸学校とを建てました。」

(「実践女学校開校30年記念式典における講演」, 1928)

「すべて人は、自らたち、自ら為すを得るにあらざれば、国もまた、独立の精神を缺くに到らん。」

(『女子の修養』, 1906)

「何卒、学校にて教はる修身書を、読本同様に唯解つた、覚えたといふのみに止めずして、希くは実地に応用し」

(『女子の修養』, 1906)

「一国の富強なるは個個の家の富めばなり。一国の貧弱なるは個個の家の貧しければなり。」

個々の家庭が豊かであればこそ、国家も富み、強国となりえます。
しかし個々の家庭が貧しければ、国家が栄えることはありません。

(「にほのおしへ」『婦女雑誌』第3巻第5号, 1893)

「私は今日の女性めいめいが、何んでもいいから自分で働くこと、働かねばならぬと信ずること、さういふ頭の生徒を作つてゆくことを、まづ第一の急務だと思ひます。」

(「下田歌子女史訪問記」『今の女』,1913)