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阿佐美 敦子

人間社会学部 人間社会学科 准教授

阿佐美 敦子(あさみ あつこ)

ASAMI Atsuko

研究室
渋谷キャンパス 1102
専門分野・専攻
外国人とのコミュニケーションの機会が急激に増えている今日では、異なる文化的背景を持つ人々との日常的なやり取りが特別なことではなく、日常的な、言い換えれば不可避になってきています。相手を知らないという事実は、些細な違いから事実と異なる誤解を容易に生じさせ、ひいては無知は恐れ、嫌悪の引き金となりかねません。「異文化コミュニケーション」は、他者といかに良い関係を築いていけるのかを研究する学問分野です。
教育研究情報
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最近の研究テーマ等

アジアの一員として非常に重要な立場を有する日本ですが、昨今、成長著しいASEAN諸国とのより良好な関係構築が最重要課題の一つと考えられています。その一助になることを願いつつ、2014年4月、「日本・フィリピン学生交流と異文化理解プロジェクト」を立ち上げました。同国は、ASEANと日中韓三カ国との関係強化を提唱した国であり、占領時の愚行に許しを与えてくれた国でもあります。そのフィリピンの次代を担う大学生と、本学の学生が、SKYPEを通じて交流し、共に第二言語である英語を使って、どれだけ有効に互いの文化を発信し、理解し得るか、いかに好感は育まれるのかを検証することを目的に研究を行っています。前年度、交流開始前には、母国語に近い英語力を有するフィリピン人学生に対して、中級レベルの学習者である本学学生がいかに優れた発信をできるのか否かが大きな検討項目でしたが、英語の学習そのものへの努力はもちろんのこと、ノン・バーバル・コミュニケーションも駆使し、相手にわかってもらいたいとの想いを示すこと、相手に敬意を持つこと、相手の文化にオープンであること、そして誠意を伝えることができました。フィリピン人学生のによるポスト・セッション・エッセイには、まださほど得意とは言えない英語に苦労しながらも、懸命に努力して話している本学学生の姿に、非常に好意的な評価がなされました。今年度の交流では、前年度にはできなかった、より社会的に踏み込んだテーマのプレゼンテーション、ディスカッションへと展開して、本学学生がどのようにフィリピンを理解し、また日本の文化を有効的に伝えられるのか、継続して研究していきます。

主な担当授業と概要

英語コミュニケーションⅡB

人間社会学部では、1年次前期の共通英語科目履修後も、2年次後期まで週2回、日本人講師とネイティブ講師が必修の「英語コミュニケーション」科目を担当します。当該科目は2年次後期にあり、「実践的英語」が身に付くよう、大切な4技能であるリスニング、スピーキング、リーディング、ライティングをしっかりと学習し、3年次でさらなる自学習の継続につながるようデザインされています。特に就職活動において自身のスキルを客観的に示すことのできるTOEICテスト(学内実施)のスコアアップを意識し、卒業後に仕事で使える英語力育成に力を入れています。

異文化理解

加速的に進むグローバリゼーションを背景に、自文化・他文化の十分な理解がなければ、最も望まれている共存・共栄はあり得ません。この科目は2名の教員が分担して担当しますが、私が授業をする前半では、諸外国と日本とのコミュニケーションめスタイルの違いを身近な例を多く挙げて学んでいきます。どういうときに、どうしたらより良い関係を作ることができるのか、具体的な文化摩擦による大小の衝突のケーススタディを用いて、学生が自分のこととして捉えることが゛できるよう進めます。また、ゲストスピーカーによる講演も大変興味深いものです。

研究室・ゼミ紹介

担当する「異文化コミュニケーション」ゼミでは、「各自が主役の国際交流」を掲げ、ゼミ生全員が「民間大使」となり、他者理解と自己表現の訓練を重ねています。世界中で起きている出来事を扱いながら、様々な文化圏に暮らす人々の価値観・生活様式についてのグループ毎のプレゼンテーション、ディスカッション、異文化対処学習をおこなっています。また、複数の文化圏から招いたゲストスピーカーの方々からとの意見交換等、直接の交流を数多く設けています。駐日大使館訪問やフィールドワーク等、授業内外での豊富な異文化交流の機会を、ゼミ生たちのコミュニケーションスキルアップに役立ててもらっています。2006年度に始まったゼミですが、それから毎年、研修旅行として在バンコクのタイ商工会議所大学へ出向き、文化親善交流を行ってきました。ゼミ生はホームステイも体験させていただき、最後には涙のお別れとなりますが、その後もずっと友人としてのお付き合いが続いています。相互にハッピーになれる方法、それが"communication"なのです。世界はさらに小さくなり、国際交流が益々、盛んになることが必須の将来、多文化社会にあって円滑な"communication"をはかることのできる人材を、これからも"Be a teem!"を合言葉に、チームワークを大切にしながら育てていきます。ゼミ生には、内外の国際社会の動向に敏感であると共に、相手の出身国にかかわらず、他者の心情への共感を心掛けられる人物であって欲しいと願っています。

卒業論文題目

2014年度では、「日本の大学生における海外留学と海外で働くことへの意識について」「訪日観光客を増やし続けるための課題—日本の観光立国への実現に向けて」「異文化接触の実態と今後の日本の国際化に向けた一考察」といったテーマがありました。

趣味・特技

中学・高校時代の私は、世界地図や海外旅行パンフレットを眺めては「早く色々な国に行ってみたいな、写真ではない本物の景色を見たい、空気に触れたい」と未来に思いを馳せていました。大学1年生からその夢は着実に実行に移され、これまでに訪れた国々は数十カ国になります。一方で、外国に触れるほど、日本の魅力も強く感じるようになるものです。大和なでしこの一人として、華道、茶道、日本舞踊の稽古に通った日々もありました。とりわけ茶道は日本人の心の美の集大成といった感じがします。

受験生へのメッセージ

英語に限らず外国語の修得は確かにやさしいことではありません。でも、誰もが通訳になるわけではないのです。貴女の目標に合った、貴女にふさわしい学びの方法があるのではないでしょうか。英語が得意科目という貴女、卒業までに仕事に役立つレベルの英語の力をつけませんか?あまり得意ではないけれど、海外で意思の疎通ができたらいいなという貴女、そのためにどんな風に英語と付き合えばいいのかを一緒に考えませんか? 英語は目的ではなく、貴女の世界を広げ、心を豊かにしてくれる素晴らしい道具と考えます。その道具を使って、日本でも外国でも、多くの素敵な出会いをされるよう願っています。