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稲垣 伸一

稲垣 伸一

文学部 英文学科 教授、 学科主任、 専攻主任

稲垣 伸一(いながき しんいち)

INAGAKI Shinichi

研究室
渋谷キャンパス 1403
専門分野・専攻
19世紀アメリカ文学・文化。特に関心のある作家はNathaniel Hawthorne、その他にはHenry James, William Dean Howells, Mark Twainなどリアリズム作家、Stephen Craneなど自然主義作家。これらの作家とその時代の社会・文化的事象との関係。
教育研究情報
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最近の研究テーマ等

19世紀アメリカにおける様々な社会改革思想・スピリチュアリズム(心霊主義)・ユートピア思想などと文学作品との相互関連性について研究しています。特に最近は、南北戦争以前の女性解放運動家とスピリチュアリト、ユートピア運動の実践者たちが共有していた結婚制度批判、そしてフリー・ラヴと呼ばれる思想に関心を持っています。こうした思想は社会からの批判も浴びながらも、南北戦争後まで引き継がれました。フェミニズム的な発想に立っていた結婚制度批判やフリー・ラヴと呼ばれる思想が、なぜ一部の人々によって強く主張され、同時に強く反感も買ったのかを歴史的にたどり、同時代の文学作品ではこの問題がどのように表現されているのかを調べています。

主な担当授業と概要

アメリカ文学史a

19世紀から20世紀初頭までにアメリカで活躍した作家や思想家、その作品を紹介します。それぞれの時代の文化的・文学的特徴を理解して、多くの作家や作品を知ることがこの授業の目標です。

近代アメリカ文学・文化演習a

奴隷制や女性解放運動など19世紀アメリカ文化の任意のテーマについて調べ、その結果を発表します。19世紀アメリカ文化について理解を深め、有効なプレゼンテーションの方法を身につけることを目標にしています。

研究室・ゼミ紹介

おもに19世紀から20世紀初頭にかけてアメリカで発表された文学作品(特に小説)あるいはアメリカの文化について卒業論文を作成するためのゼミです。4月のテーマ決定から12月の論文完成まで、個人面談を何度も行い卒業論文を完成させていきます。その中で、自分の意見を適切に伝えるための表現方法や論文の書き方を身につけていきます。勉強ばかりではなく、夏合宿や学期中の懇親会などを通して、ゼミ生同士は他の授業とは違った親しい友人関係を構築しているようです。

卒業論文題目

「19世紀アメリカにおける禁酒運動と女性の関わり方」、「19世紀アメリカにおける南部と北部の発展−農業・交通・移民」、「ナサニエル・ホーソーン『緋文字』におけるパールの存在意義」、「『若草物語』における家庭の象徴と四姉妹の幸福」、「『ハックルベリー・フィンの冒険』におけるハックとジムの変化」

趣味・特技

趣味は(ヘタくそな)フライ・フィッシングです。ときどき山梨の、ある小さな川に入って(カッコいい言葉で入渓と言います)、ヤマメに遊んでもらっています。ときどきイワナも釣れ、そして背後にはサルも(!)現れます。

受験生へのメッセージ

現代のアメリカ社会で見られる問題は、19世紀のアメリカと関係していることが少なくありません。例えば現代でもアメリカに残る人種問題は、19世紀半ばまで続いた奴隷制にさかのぼることができます。女性の問題にしても、女性が初めて団結して男女の平等を求めたのは19世紀半ばでした。19世紀アメリカの社会や文学を知るおもしろさは、現代のアメリカについて(そしてもしかしたら日本について)の理解にもつながるところです。