オリンピック・パラリンピック連携事業推進室 Office of Business Promotion for the Cooperation of the Olympic and Paralympic Games

2020年に向けてオリンピック・パラリンピック連携事業推進室を設置

実践女子大学・実践女子大学短期大学部は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会との連携協定に基づき、本学学生や教職員が行う様々な活動を組織的に推進するため、オリンピック・パラリンピック連携事業推進室(以下、「推進室」)を設置しました。推進室の設置期間は、2018年1月~2021年3月(大会の延期を受け「2022年3月」に延長)までです。この活動には、大学・短期大学部の学生・教職員に加え、実践女子学園中学校高等学校の生徒・教職員も参加しています。推進室は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会や地域・企業及び他大学等との連携ニーズを把握し、本学としての企画・立案を行うほか、学生・生徒・教職員による関連活動に対する支援などを行います。

「オリンピック・パラリンピック連携事業推進室」の意義・目的

【1】学生が積極的に「オリンピック・パラリンピック」に係わっていくことで、他文化社会で協働していくための協調性や国際性を育むとともに、国際的な社会貢献を通じて責任感や使命感を醸成する。
【2】「オリンピック・パラリンピック」に関連した活動への学生中心の係わりを推進し、それをプラットフォーム(基盤)に、グローバル社会における国際化された社会連携・社会貢献を果たしていく。

「オリンピック・パラリンピック」への係わりと社会連携・社会貢献

学内での「オリンピック・パラリンピック」に係わる取り組みや、学外での「オリンピック・パラリンピック」関連での活動は、学生を主体とするものですが、それらは単に大学と「オリンピック・パラリンピック」というイベントとの連携にとどまらず、広く大学と企業、大学と大学、大学と地域社会、ひいては大学と国際社会を繋げていくことになるものです。別の言い方をすれば、「オリンピック・パラリンピック」に関連した活動への学生中心の係わり方をプラットフォーム(基盤)にして、本学は、グローバル社会における国際化された社会連携・社会貢献を果たしていくことになります。このことは、ひいては、2030年の新たな国際都市としての渋谷にも、学生による取り組みを中心に本学が深く係わっていくことも意味しています。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた全学的な取組み

オリンピック・パラリンピック連携事業推進室の設置に合わせ、本学では下記のとおり、オリンピック・パラリンピックに向けた全学的な取組みを決定いたしました。

1.学事日程の特別措置

本学では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を、教育目標の一つである「国際的視野」を育成する絶好の機会として捉えています。学生たちが、ボランティアをはじめとした様々な活動によってオリンピック・パラリンピックに参画することで、学修から得た知識・技能・態度を実践し、グローバル社会を生き抜くための力を身に付けることを目的として、学事日程の特別措置を行います。2021年度前期は授業開始を前倒しして授業日数を確保し、大会期間である2021年7月23日(金)~8月8日(日)、8月24日(火)~9月5日(日)の間は、原則として授業及び試験は実施しません。

2.(大学)ボランティアとして活躍しうる英語力獲得のための科目を全員が履修(※2018年度入学者から適用)

1年次必修科目である「Integrated English」で、日本の観光地の紹介、交通機関の乗り換え、道案内、日本料理の説明などが可能な英語力を身に付けます。

3.(大学)オリンピック・パラリンピックに関連するキャリア教育科目の設置

  • 「国際理解とキャリア形成」(2年次~選択科目)(※2014年度開講7年目)
    ⇒オリンピック・パラリンピックについてメディアの視点から学ぶ授業(スポーツニッポン新聞社と連携)。
  • 「オープン講座a」(1年次~選択科目)(※2018年度開講)
    ⇒ユニバーサルツーリズムや今夏から募集の始まる東京2020大会のボランティアを学ぶ特別授業(近畿日本ツーリスト株式会社と連携)。

<東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会参画による具体的な教育効果>

学生にとって、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に様々な形で参画することは、以下に掲げるようなグローバル化社会を生き抜くための態度・能力を、アクティブラーニングやPBLを通して、育成し実践することを意味します。それは、本学のディプロマポリシーで求められている、学修から得た知識・技能・態度を社会に還元するべく実践し、世界と地域で貢献する力を得るという点で、大きな教育的効果が期待されるものです。

【1】主体性・積極性:課題解決のために主体的に行動する力
【2】柔軟性・協調性:相互を活かして自らの役割を果たす力
【3】国際的視野:多様性を受容し、多角的な視点を以って世界に臨む態度
【4】使命感・責任感:与えられた任務をやり遂げようとする態度

東京2020から「つながる」オリパラのレガシー

 学内での「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に係る取組みや、学外での「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」関連での活動は、大学と企業、大学と地域社会を繋ぎ、そして主体となる学生・教職員・卒業生が互いに連携する中で具体的に実施されていきます。この「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」に係わる学生・教職員・卒業生の蓄積した知見やネットワークを基軸とした相互連携を、プラットフォームとして有効利用し、オリンピック・パラリンピックに関連する人的・物的・組織等そのすべて「レガシー」として学園の社会的な価値向上や学生・生徒の成長に資する取組みに昇華させていきます。