Top  |  学生へのメッセージ  |  お勧めの一冊  |  教員プロフィール  |  教員一覧に戻る

応用心理学って何?

心理学の中でも、特に社会的な行動や現象や問題を対象として、その解明と問題解決を図ることを目的とした分野は、応用心理学と呼ばれています。そこでは心理学的な知見と対象とする現象や問題に関する知見の両方を基にして、その対象の下での人の行動を研究し、それを問題解決に生かします。

私は応用心理学の中でも交通心理学を専門としています。交通心理学というのは、実際に生じている道路交通の諸問題や心理学の知見を基にして、運転者や歩行者のこころや行動を理解し、それを交通事故防止や交通の快適性に応用する学問です。私はこの研究を通して、運転者教育や事故防止対策や道路交通法改正などの制度に関して、警察庁や関連機関に情報を発信したり、提言したりするように努めています。

▲ページトップに移動
そんな難しいことを大学生が勉強するの?
松浦ゼミ 8 期生(ゼミ旅行)

心理学の初歩さえなかなか理解できないのに応用心理学なんて無理!と考えてはいませんか。確かに心理学の基礎を勉強することは大事ですが、それ以上に、日常生活の中で自分や友だちの行動に興味を持って、なぜだろうと考えてみることが心理学や応用心理学の第一歩です。その理由を心理学的な知見と結びつけて説明し、正しいかどうかを観察や実験や質問紙などによって確かめれば、それは立派な心理学の研究(卒論)になります。

次に示すのは、最近の2年間の松浦ゼミの卒論テーマの例です。心理学的な知見をテーマに結びつけるのに苦労したようですが、皆さんそれなりにまとめることができました。

  • 女子大生の性格と理想の異性の性格
  • 集団での絵本読み聞かせ場面における年齢別の幼児の反応
  • 信号機のある横断歩道での歩行者と自転車乗用車の信号無視行動
  • 映像とパーソナリティによる体感時間の比較
  • 東京と新潟のエスカレーターの使い方
  • 街路空間の魅力と歩行速度
  • 1人の幼児を対象とした2歳半から3歳半にかけての言語発達
▲ページトップに移動
学生へのメッセージ

学生時代は自由に使える時間があって、少ないながらもお金が使え、少々の冒険が許される時期です。アルバイト、部活・サークル、旅行、恋人探し、読書、語学、ボランティアなど人によって興味は異なるでしょうが、その中からいくつかの目標を決めて、それに向けてチャレンジしてください。

大学での勉強ももちろん大切ですが、高校時代までのような受け身の学習ではつまらないでしょう。授業を聞いて興味深いことがあったら、本やインターネットなどを活用して、そのテーマや関連テーマを更に調べていくという積極的な姿勢が大事です。

▲ページトップに移動
お勧めの一冊

どんな本でも良いですから、読書の習慣をつけることをお勧めします。小説が一番手軽でしょう。専門書も読んでほしいのですが、まずは新書やページ数の少ない入門書から始めましょう。とにかく書店にいって立ち読みをしたり、図書館を一回りしたりして、あなたにとって理解しやすく楽しそうな本を選びましょう。

▲ページトップに移動

【教員プロフィール】
松浦常夫(MATSUURA Tsuneo)
人間社会学部教授、博士(人間科学)、日本交通心理学会会長、日本応用心理学会理事
最近の業績 (2012, 2013年度):Advances in Traffic Psychology (pp.217-229). Farnham, UK: Ashgate Publishing, 2012.;統計から見える事故の科学(バスとタクシーの事故), 月刊交通, 43(5), 60-68, 2012.;統計から見える事故の科学(速度), 月刊交通 43(7), 62-68, 2012.;統計から見える事故の科学(通行目的), 月刊交通 43(8), 74-81, 2012.;統計から見える事故の科学(飲酒運転), 月刊交通 43(9), 45-54, 2012.;統計から見える事故の科学(自転車事故), 月刊交通 43(11), 65-72, 2012.;統計から見える事故の科学(交通事故統計の成り立ち), 月刊交通 44(1), 57-67, 2013.;道路上の安全と安心, 高速道路と自動車, 56 (2), 5, 2013.;統計から見える事故の科学(交通事故統計の仕組み), 月刊交通 44(3), 55-65, 2013.;統計から見える事故の科学(事故統計分析の目的と内容), 月刊交通 44(5), 55-64, 2013.;クローズアップ犯罪 現代社会と応用心理学7 ( pp.114 ? 122).福村出版, 2013.;交通事故減少の要因と隠れた老朽化問題, 予防時報, 257, 5, 2014.;横断歩道横断中事故の特徴と分類. 日本交通心理学会第77回大会論文集, 27-28, 2012.;When does an accident happen during a trip? A paper presented at the 5th International Conference on Traffic and Transport Psychology, Groningen, Netherlands, 2012.;横断歩道外横断の歩行者事故の事例分析. 日本交通心理学会第78回大会論文集, 79-80, 2013.
最近のテーマ:歩行者の安全と安心、交通事故の事例分析と統計分析
最近の社会貢献:総合的調査に関する調査分析検討会予防安全分科会長(交通事故総合分析センター, 2007〜2012);自動車事故防止事業に関する成果目標委員会委員長(自動車安全運転センター、2010〜);運行管理者試験センター理事(2011〜);子どもの交通安全確保に関する地方自治体等の施策検討会委員長(内閣府、2012〜2013);高齢運転者に関する調査研究委員会委員(自動車安全運転センター2012〜);自転車運転者講習の講習内容等に関する調査研究委員会委員(警察庁、2013〜2014);高齢者講習の在り方に関する調査研究委員会委員(警察庁、2013〜);予防時報編集委員(日本損害保険協会、2013〜);交通安全政策へのパーセプション研究委員会特別研究員(財 国際交通安全学会、2013〜)
メール:
(Last update:2014/04/28)

▲ページトップに移動