実践『ペルソナ』通信(No.046 および No.B-046)
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実践「ペルソナ」通信(No.46)
「実践女子大学生に置ける定期入れの実態」に関する調査結果
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実践女子大学人間社会学部 実践「ペルソナ」研究会では、実践女子大生を対象に定期入れに着目した写真観察調査法を用いて女子大学生の実態を調査し、写真からわかる女子大生と定期入れの関係について調査しました。また加えて、実践女子大学生を対象に、「女子大生における定期入れの実態」に関する調査を実施しました。有効回答者数は 241 サンプルでした。
※実践「ペルソナ」研究会は、実践女子大学人間社会学部における「統計科学(担当:竹内光悦)」、「経営学(担当:篠崎香織)」、「マーケティング(担当:斎藤明)」の3つの分野のゼミ生を中心に組織され、実践女子大生が「自分たち自身」の消費活動、ライフスタイル等を科学する研究会です。
【総括】
今回の写真観察を通して、調査の結果、片面タイプや二つ折りタイプなどすべての種類のものが使われている様子が見られた。また、デザインではブランド物が多かった。ポケットが複数あるものでは、IC カード以外に学生証が入っている様子が多く見られた。
またアンケート調査では、今回の調査を通して、女子大生が好む定期入れには「デザイン」「形」「機能性」の面でそれぞれ特性あることが分かった。最も重視されていたのは「デザイン」で、ブランド物を好む人が多く見られたものの、その他にシンプルさやキャラクター物を好む人も一定数おり、好みに個人差があると考えられる。そのため、デザインよりも「機能性」「形」おいて他商品との差別化を図ることが効果的であると考えた。
「形」においては、片面タイプを理想とする人が最も多く、次に二つ折りが続いた。「機能性」では、ポケット数を重視する人が約半数に上り、IC カードの他に学生証を入れている人の割合は 7 割だった。理想の定期入れ像でも学生証を提示しやすいものが多く挙げられた。その他では、鍵や免許証、健康保健証などが挙げられ、このことからポケットの数は最低でも 2 つ必要であり、他に 2 つ程度ポケットがあると利便性が高く、鍵などが収納できる定期入れであると尚良いと考えられる。定期入れにチェーン(ストラップ)を付けている・つけたいと考えている人が 4 割で、そのうち、手首に通せるくらいの輪っか状のものを好む人が 6 割で最も多かったため、取り外しが可能な手首に通せるくらいの輪っか状のチェーン(ストラップ)が望ましいと考えられる。
購入頻度は決まっていない・破損や紛失するなど使えなくなるまで使っている人が 7 割を超えていることや、素材にこだわりのある人のうち革を好む人が多かったことなどから、革のように丈夫な素材が好まれると分かった。
購入店舗は雑貨屋が最も多く、インターネットでの購入も 1 割ほど見られた。理想の価格でも 3,000 円以下が多く約半数いるため、より身近で手ごろな価格の定期入れを好むと分かった。
調査の詳細については調査報告書をご参照ください。
■■■ 実践女子大学人間社会学部「じんしゃ」■■■