実践『ペルソナ』通信(No.050 および No.B-050)
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実践「ペルソナ」通信(No.50)
「実践女子大生における手帳の実態」に関する調査結果
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実践女子大学人間社会学部 実践「ペルソナ」研究会では、「実践女子大生における手帳の実態」について、写真観察法を用いて実践女子大生の実態を調査し、写真からわかる女子大生の手帳の使用方法について考察を行いました。また加えて、女子大学生を対象に、「スケジュール管理」についてアンケート調査を実施しました。有効回答者数は 60 サンプルでした。
※実践「ペルソナ」研究会は、実践女子大学人間社会学部における「統計科学(担当:竹内光悦)」、「経営学(担当:篠崎香織)」、「マーケティング(担当:斎藤明)」の3つの分野のゼミ生を中心に組織され、実践女子大生が「自分たち自身」の消費活動、ライフスタイル等を科学する研究会です。
【総括】
今回の観察調査では、シンプルなデザインの手帳をシールや色分けなどでカスタマイズしている人が多いことがわかった。書き込み方へのこだわりや、自分なりの記号やマークでわかりやすくしている人が多かった。見栄えを重視し配色やイラストなどに気を使う人か、使いやすさ重視で文字量が多い人で分かれているように思われる。また挟んでいるものは、シールやペンよりも、趣味のものを入れている人が多かった。書き込みに関しては、黒または 1 色が多く見られた。これらのことからスケジュールアプリが普及する中、手帳の需要は未だに衰えていないと考えられる。
このことから調査票調査を行った結果、今回の調査結果から女子大学生はスケジュール管理をアプリと手帳でしていることがわかった。8割以上の人が手帳を使っていることがわかったため、紙媒体の需要がまだまだあることもわかった。
なぜ持ち運びやすいアプリではなく、スマホの画面とほとんど変わりのないシンプルなデザインの手帳を使うのかという疑問点に、アプリにすると、データ管理が難しいし、手帳には自分なりのカスタマイズをすることが可能であると仮説を立てた。
手帳を使うことは重要だと大半の人が思っており、手帳やアプリを選ぶ基準としてシンプルなものを選ぶことは重要だと考える人も多かった。また、シールや付箋、アプリでは色分けをすることを重要だと思っている人も多かった。9割以上の人が手帳に何かを挟んでいることもわかった。自分の手帳を書き込んだり大切なものを挟んだりすることで、自分なりにカスタマイズできるから紙の手帳を使う人が多いことがわかった。
アプリでのスケジュール管理については、不安と思う人と思わない人と半々であった。しかし、書き込みや色分けによるカスタマイズが紙の手帳の需要であることも今回の調査で分かり、我々の仮説は立証された。
調査の詳細については調査報告書をご参照ください。
■■■ 実践女子大学人間社会学部「じんしゃ」■■■