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生活環境を知るための文献

私が薦める一冊の本

村上龍
13歳のハローワーク
幻冬舎、2003

自分の将来を考えてみませんか?

この本は2003年に出版され110万部を売った大ベストセラーであるらしい。著者の村上龍は1976年に第75回芥川賞を受賞した作家で、私には純文学の旗手としてのイメージが強かった。なぜ彼が「13歳のハローワーク」なのかと思って手にしたのだが、ついついコラムのおもしろさと情報量の多さに引き込まれてしまった。

この本は「こういう仕事につきないさい」とか「生き甲斐のある仕事はこういうものですよ」とかの類ではなく、淡々と514もの職業を紹介している。かといって単なる「情報誌」とも違っている。著者は、これからの職業は「好きなこと」、「興味があるものを職業に持つ」ことが重要であると言っている。なぜ13歳なのかはエッセイの中に述べられているが、なるべく早く将来の夢を持って、その夢を実現する方法や進路を決めたほうが良いですよという意味合いを含んでいる。

実際514の職業の中には、こんなものまで職業としてあるのかと驚くばかりである。知っていると知らなかったでは将来の選択肢に大きな違いがでる。これから進学を目指す方には是非読んでいただき、将来の夢を大いに語って欲しい。そしてそのためには何を勉強したら良いのか出来るだけ早く発見することが、楽しい大学生活をおくれる鍵と言える。私も高校生の時にこの本と出会っていたら、今とは違う自分があったのだろうかと、想像している昨今である。(T. T.)