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生活環境を知るための文献

私が薦める一冊の本

佐伯平二(文)、長崎訓子(絵)
環境がわかる絵本
山と渓谷社、2007

 137億年前のビッグバンで誕生した我々の宇宙は膨張し続けています。46億年前にできた地球に37億年前には生命体が出現し、そして500万年前に人類が現れたと言われています。その人工は2000年には68億人、2040年には136億人と年1.9%の割合で増大しています。このまま増加すればそのうち地球は人でいっぱいになります。地球を支配する人類は文明を開化させ、多量のエネルギーを消費するようになりました。この状況がエスカレートすれば人類の破滅は自明の理です。そこで今のうちに環境を何とかしようといろいろな努力がなされています。

 この本は、地球規模から生活に密着した身近な環境までの広範囲な環境問題についてイラストを多用した見開き1ページの絵本の形式で書かれています。構成は、(1)身近な環境を考えてみよう、(2)地球の環境を考えてみよう、(3)地球の力を呼び戻すために、の3章構成になっています。例えば、ヒートアイランド、大気汚染、廃棄物、地球温暖化、オゾン層の破壊、資源の枯渇、人工増加などの環境問題の現状、そしてクリーンエネルギー、リサイクル、省エネルギー、などの環境改善策などいろいろと書かれています。

 環境問題は、皆さんの関心も深く、よくご存じかと思いますが、簡潔にまとめられているこの本で環境問題全体を知り直すこともよいでしょう。是非、ご一読下さい。(Y. K.)