卒業生へメッセージ
理事長より卒業生へメッセージ
輝かしい未来を祈って

山本 章正
皆さん、ご卒業おめでとうございます。学校法人実践女子学園を代表して、心よりお祝い申し上げます。
本学を巣立って、これから様々な場へ晴れやかに羽ばたく皆さんに、私が人生において大切だと思うことを、一つお伝えしたいと思います。
人生には就職、結婚を始めとして岐路に立つ場面がたくさんあります。また、毎日の仕事や生活でも、多くのことを決定します。その時に大切なことは、「考え抜いて、自分で決める」ことです。
物事を決めるときの選択肢は無数にあります。正解は一つではありませんが、決める前に視点を整理して観察すると、よりよい決定に導くことができると言われます。ヒントとなる視点には、「長期・短期・目先」「結論・プロセス」「メリット・デメリット」「拡大・縮小」「チャンス・リスク」「大胆・慎重」「前例・新規」などがあります。
そして、整理した視点での観察をもとに、決定を積み重ねていくことで、判断力や決断力は向上していきます。人生の岐路での決定、仕事上の判断、緊急時の咄嗟の決断は、小さなことでも、考え抜いて決定する場面を、より多く経験することで培われるのです。
現在の決断の一つ一つが未来を形作ります。人生にリハーサルはありません。皆さんの人生を最大限に輝かせるために、また、皆さんが幸せに生きるために、「自分で決める」ということを、心にとどめてほしいと思います。
本学園は、建学以来120 年間、一貫して自立自営しうる実践的な力を持った女性を育成することによって、女性の社会的な地位の向上と女性の社会進出に尽力してきました。今後もこの思いを絶やすことなく、皆さんにとって、人生の節目に、ぜひ立ち戻りたい生涯の母校となる学園であり続けたいと思います。
女性の力が求められる今、「女性が社会を変える、世界を変える」という学祖下田歌子先生の思いを受け継ぐ皆さんが、一人の人間として確かな意思を持ち、最大限に輝く豊かな人生を送られることを期待します。
皆さんの輝かしい未来をお祈りしてお祝いのメッセージとします。
ご卒業、まことにおめでとうございます。
学長より卒業生へメッセージ
チャレンジ!

城島 栄一郎
卒業生・修了生の皆さん、記念すべき令和元年度の卒業・修了おめでとうございます。
今日はこれまでの人生で最も大きい節目の日です。生まれてから、小学校、中学校、高校、短大・大学生活まで、皆さんは家族と社会に支えられここまで成長してきました。社会へ羽ばたく今日この日の後は、否応なく今度は皆さんが家族と社会を支えていく立場にかわります。その気概をもって社会人として力強い一歩を踏み出してください。
学祖下田歌子先生が「女性が社会を変える、世界を変える」という建学の精神のもと、「品格高雅にして自立自営しうる女性の育成」を教育理念として、実践女学校・女子工芸学校を設立し、昨年5 月に創立120 周年を迎えました。これは机上の理論だけではなく実践的な知識・技術を身に付け、自立した女性として社会に貢献し活躍できる人材を育成することを目指したものです。皆さんは、まさにこの精神を受け継いでいます。自信をもって社会に出てください。
地球規模で世界を見ると、増え続ける人口問題や環境問題、グローバル化とボーダレス化が進んでいます。日本では一段と少子高齢化が進行し、困難でも解決していかなければならない課題が山積しています。これらの課題を乗り越えて生き抜いていくためには、本学で学び身に付けた能力をしっかりと生かし、さらに自分自身を磨き続けることが必要です。
人生100 年時代に膨大な時間を持っている皆さんの可能性は無限です。永い人生を充実したものにし、社会に貢献し、輝いていくために心掛けてほしいことを挙げます。
(1)将来に対して夢を持ち目標を設定し、失敗を恐れずチャレンジし続ける。
(2)グローバル化、ボーダレス化が進む社会を幅広い視点から見る。
(3)健康増進を心掛けて体力をつける。(最後にものをいうのは体力です。)
本学が皆さんの母校です。折々に先生方と連絡を取って母校を訪ねてください。私たち教職員は皆さんとの再会を楽しみにしています。また、大学時代の多くの友人とも連絡を取り合って、さらに深い友情をはぐくんでください。
終わりに、皆さんの今後の社会人としての活躍と、実りある人生をおくられることを心からお祈りしています。