「グローバルキャリア支援に関する勉強会」に18大学が参加(7/11)

本学では、全学を挙げて「グローバル化」と「社会連携」を教育・研究の柱に据え、さまざまな取り組みを行っています。その一環として、グローバルに活躍する人材の育成を目指した「グローバルキャリア支援」に取り組んでおります。7月11日には、他大学の職員の方々とともに勉強会を開催し、活発な情報共有や意見交換が行われました。
他大学との連携でグッドプラクティスの共有や意見構築
勉強会は、キャリアサポート部の林 鶴代部長による開会挨拶で和やかにスタートしました。
主催したキャリアサポート部は、キャリアセンターと学生生活全般を支援する部署の統合によって2019年度に誕生。同年度にスタートした本学独自の学生支援制度「J-TAS(ジェイタス):Jissen Total Advanced Support」の導入に合わせ、就職支援はもとより入学時から卒業後までの成長支援や学生生活の支援全般など幅広い業務を担当しています。
全学で取り組む「グルーバル化」と「社会連携」の多様な機会の提供を推進することで、「未来のために自ら社会や世界をより良くしようとする人材」の育成を目指しています。その一環として、グローバルにキャリアを考える学生に対して、4年間を通した体系的な育成プログラムを策定し、昨年からさまざまな取り組みを開始しました。
今回の勉強会では、これまでの本学の活動における成果や検討が必要な事項などをご紹介し、各大学のグッドプラクティスに関する情報共有、グローバルキャリア支援を目指す大学職員同士のネットワーク構築を図ることを目指しました。
参加学生は1年間で倍増。グローバルキャリアは特別なことではない

本学の歴史や概要説明の後、グローバルキャリア支援の取り組みを紹介。グローバルキャリアは決して特別なことではなく、本学では「グローバルマインド」「チャレンジ精神」「自己肯定感」を持つ人材像を目指していることなどが語られました。
具体的な改革として、留学協定校の開拓、多様な海外プログラム(留学・インターンシップ・ボランティア)、「外国語を学ぶ」から「外国語で学ぶ」へと、アクション総量の最大化(在学中の複数回の海外経験)、グローバルエクスペリエンス(グローバルマインドセットを経て、意識に火がついた学生が実際に行動を起こすステップ)のキャリアとの接続などが行われていることも紹介。大学のグローバル戦略とキャリア支援の連携、グローバルマインドの醸成のための取り組み、グルーバルインターンシップの推進などについて、参加者の多くが熱心にメモを取っていました。


続いて、本学のグローバルエクスペリエンスにおける連携企業として株式会社Wizit代表の立道 亮氏と、同社で本学のグローバルキャリアカウンセリングを担当する甲斐田 礼華氏が登壇。本学と連携した取り組みの紹介と、これからの時代に求められる「グローバルキャリア支援」についてをお話いただきました。
連携初年度の2024年度には参加学生自らタイへ渡航し、バンコクのスラム街支援団体への訪問、インターナショナルスクールの見学、スラムの子どもたちへの音楽教育支援団体へのインタビューや見学の実施を報告。参加前後の学生アンケートが示され、海外体験によって学生の意識が大きく向上したことも紹介されました。
さらに、2025年度は大幅に参加者が増加し、「グローバルキャリアゼミ」へと規模を拡大して活発に活動していることを紹介しました。
学生のマインドセット、留学と就職などをテーマにディスカッション
最後に、勉強会に参加した他大学18校(青山学院大学、亜細亜大学、神田外語大学、京都女子大学、共立女子大学・共立女子短期大学、國學院大學、国士舘大学、淑徳大学、昭和女子大学、白百合女子大学、清泉女子大学、多摩美術大学、電気通信大学、東京工科大学、東洋英和女学院大学、獨協大学、文京学院大学、和洋女子大学:順不同)の職員と本学職員によって、グループディスカッションが行われました。
5グループに分かれた活発な意見交換の後、「1対1の丁寧な対応が重要」「留学と就職を連動させたイベントも効果的」「教職員も含め、TOEICが全てではないというマインドセットが必要」「海外インターンシップの単位認定など制度改革も急務」などが、今後の課題および総括として発表されました。
参加後のアンケートには、「本日得た学びを大学に持ち帰り、他部署にも連携して学生支援に活かしたい」「グローバルなキャリアの視座が、特別装備から標準装備に変わってきた印象を受けた」「それぞれの大学が惜しみなく知恵を出し合う勉強会とグループディスカッションに感謝」といった声が多数寄せられ、本学の取り組みへの注目度の高さも実感できました。