渋谷3学部の新入生が、新しいキャリアスタートアッププログラムを体験。女子大初で文部科学省推奨のプログラムを採用(4/8~10)
文学部・人間社会学部・国際学部の新入生を対象にした「キャリアスタートアップワークショップ」が4月8日~10日、渋谷キャンパスで行われました。このプログラムは、低学年キャリア支援プログラム「実践キャリスタートアッププログラム」全5回の第1回目となるもので、全学部の新入生を対象に実施されるものです。大学生活を通してどのように成長したいかを言語化し、行動へとつなげていくよう支援することを目的としています。
渋谷キャンパスの「キャリアスタートアップワークショップ」は、文部科学省が主催する「全国アントレプレナーシップ醸成促進事業」の一環として、文部科学省事業の受託事業者である有限責任監査法人トーマツが企画、運営し、リクルートキャリアガイダンス編集長の赤土豪一氏(東京学芸大学准教授)が講師を務めました。ワークショップでは、身近な違和感や興味を出発点に、小さな一歩を踏み出す大切さが伝えられました。
大勢の学生が出席したキャリアスタートアッププログラム
文部科学省が推進する、主体的に行動し価値を生み出す力(アントレプレナーシップ)を学ぶ2時間のワークショップ
文部科学省では、社会が急速に変化する中で、与えられた環境にとどまらず、自ら行動を起こし新たな価値を生み出す力(アントレプレナーシップ)が重要と考え、同事業を推進しています。文部科学省では、「全国アントレプレナーシップ醸成促進に向けた調査分析等業務」において、株式会社リクルートと連携し、学生コミュニティの自立化に向けた実証を進めています。今回、実証実験の一環として、ゲーム感覚で大学生にアントレプレナーシップを育むプログラムを女子大として初めて実施しました。
「今、必要な力とは何か」2つのゲームから体験する
赤土氏の説明に耳を傾ける学生
赤土氏はまず、会場の新入生を2、3人のグループに分け、2つのゲームをしてもらいました。ひとつは、数字を順番にタッチしていく「答えのあるゲーム」、もうひとつは無作為に選んだ4つの言葉をつないで物語を創作する「正解のないゲーム」でした。赤土氏は、この二つの違いを示しながら物語創作ゲームで解答を導き出すことについて「今の社会に求められる能力」と解説しました。
続いて、赤土氏は、身近な気づきから社会で新しい価値を生み出した事例を紹介しました。医師の「もっとかっこいい白衣がほしい」という声に応えて、機能性とデザイン性を兼ね備えた白衣ブランドを生み出した事例などを紹介し、これは特別な発想からではなく、「自分の身の回りで感じた違和感」や「こうなったらいいのに」という思いから生まれたものになると伝えました。
社会は自ら問いを立て価値を生み出す“創造中心の環境”へと変化
俳句の季語、山笑うを例に新しい言葉や概念の必要性を説明
赤土氏は「これからの社会は、“正解を早く見つける力”だけでなく、“正解をつくる力”が求められる」と説明。社会が、これまでのように正解が用意された環境から、自ら問いを立て価値を生み出す“創造中心の環境”へと変化している中で、「自分の半径5メートルの中にある違和感や興味こそが出発点になる」と力説しました。
また、行動するうえでの心理的なハードルにも触れ、「人は安心できる環境にとどまりがちだが、その外に一歩踏み出すことで、初めて成長が生まれる」「大きな挑戦でなくていい。小さな一歩でいいから外に出てみることが大事」と語りかけました。
講義の締めくくりには、「すごいことを考えなくていい。“なんでだろう”“こうなったらいいのに”を大切にして、一歩動いてみてほしい。それがアントレプレナーシップなんです」と語り、新入生に行動を促しました。
受け皿となる豊富なプログラム。キャリアサポート部が新入生を後押し
台湾で見つけた四角いタイヤの自転車
ワークショップの最後には、キャリアサポート部職員から、本学が提供する学生の一歩を後押しする多様なプログラムが用意されていることが紹介されました。例えば、両国国技館で運営に携わる大相撲ボランティアや企業と連携した課題解決型プロジェクトなど、実践的な経験の場が数多くあります。「今日感じた“やってみたい”という気持ちを、そのまま行動につなげられる環境が本学にはあります」と呼びかけ、新入生の挑戦を後押ししました。
「新しいことに挑戦していきたい」。受講前後でポイントアップ
プログラムでは新入生に気づきをもたらす
プログラム実施後のアンケートの結果、文学部・人間社会学部・国際学部の「キャリアスタートアップワークショップ」では「新しいことに挑戦していきたい」などの項目で、プログラムの受講前後でポイントが高くなっていました。
また、アンケートの中での学生の感想は以下の通り。
・これからの時代に正解のない問いについて考えていくことの大切さを知ることができた。
・今回の話を聴いて身近な発見の大切さや、疑問を持つことの重要さについて学ぶことができた。
・普段からどんなことにも目を向けて自分がどう感じているか一度振り返ってみる時間を作ろうと思った。
・自分たちが何気なく撮った写真から意味を見出すのがおもしろかった。
・将来のキャリアにつながるヒントを知れてよかった。
・アントレプレナーシップを大切にしようと思った。
・自分が持っているもので0から1を生み出すことの大切さを感じた。
・今までは新しいことに挑戦することが怖かったけれど、今日を経て興味あることに飛び込んでみる勇気が湧いた。
新入生「もっと気軽にやっていい」と前向きに
受講直後、教室の学生の声は次の通り。
・協力して物語を考えるワークがゲームみたいで楽しかったです。これまで行動することを重く考えすぎていたんですが、もう少し気軽にやっていいんだなと思えるようになりました。大学では、相撲のボランティアやサークルにも挑戦してみたいです。
・これまでよく分からなかった“アントレプレナーシップ”や“イノベーション”という言葉が、やってみて『こういうことか』と分かりました。自分の半径5メートルの中にヒントがあると聞いて、まずはインスタで見たこんにゃく料理を実際にやってみたいと思いました。
文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域振興課 産業連携推進室の金澤奈央さん「大学には行動を起こすプログラムが用意されている」
実践女子大学には、実際の行動につながるプログラムが用意されており、大変意義のある取り組みだと感じました。学生においては、このような大学のプログラムを活用するとともに、自分たちで機会を見つけたり、創り出したりしていくことで、より学びが深まるのではないかと思います。そうした積み重ねが、結果として継続的に学び続けることや、日常の行動量の変化につながり、アントレプレナーシップを涵養するのではないかと思います。







