2023実践女子大学栄養生化学・高崎健康福祉大学 臨床栄養学合同ゼミ発表会
<指導教員>中村 彰男
<活動日時>2023年8月25日~8月26日
<発表場所>高崎健康福祉大学
本学、生活科学科の栄養生化学・中村ゼミと高崎健康福祉大学・健康栄養学科の臨床栄養学・河原田ゼミとの合同ゼミ研究発表会を群馬県高崎市にて行う。本年度で4回目となる合同ゼミのトピックスとして、中村が【日本人の起源と栄養学的考察】に関して話題提供を行う。「次世代型シーケンサー」は生命科学の分野だけではなく、考古学の分野でもその使用が急速に進んでいる。この化石人骨からヒトゲノムDNAの解析により、ドイツ・マックスプランク研究所のスバンテ・ペーボ博士に2022年度のノーベル医学・生理学賞が授与された。チンパンジーから人類はどのようにして直立二足歩行を獲得したかに関しては未だに解明されていない。しかしながら、スバンテ・ペーボ博士はホモ属であるヒト(ホモ・サピエンス)がアフリカを出発し、同じホモ属のネアンデルタール人と競合しながら全世界に拡散した軌跡と日本人の起源について分子考古学的手法により明らかにした。この研究成果について紹介する。また、今年度は群馬済生会前橋病院の佐藤理恵先生による【病院管理栄養士の仕事】、社会福祉法人宏和会・加須清輝苑の原朱音先生をお招きして【特養における管理栄養士業務】の講演を予定している。
本年度の合同ゼミ研究発表会では、本学からは3名の卒論ゼミ生が、高崎健康福祉大学からは12名の卒論ゼミ生が合同ゼミ研究発表会に参加し研究成果を発表する。
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2023年度

2023年8月25日と8月26日の2日間、群馬県高崎市の高崎健康福祉大学キャンパスにて第4回「実践女子大学栄養生化学・高崎健康福祉大学臨床栄養学合同ゼミ発表会」が開催されました。この発表会は大学間の研究交流を通じて、仲間作りと幅広い知識の獲得を目指し、本学の中村彰男先生と高崎健康福祉大学の河原田律子先生が企画し、今年で4回目の開催となりました。
合同ゼミの1日目には、中村彰男先生による「日本人の起源と栄養学的考察」というテーマの基調講演が行われました。この講演では、2022年のノーベル医学・生理学賞を受賞したドイツのマックス・プランク研究所のスバンテ・ペーボ博士による分子人類学について学びました。化石人骨から得られたヒトゲノム配列を解析し、アフリカで誕生したホモサピエンスが全世界に拡散した過程について、栄養学的な観点からの理解も深めることができました。
また、今年度は2人の管理栄養士の先生に特別講演を依頼しました。1人目は群馬県済生会・前橋病院の佐藤理恵先生で、「卒業後の経歴と病院管理栄養士の業務」をテーマに、臨床現場での経験や管理栄養士の業務内容、専門分野別認定制度についてご講演いただきました。非常に分かりやすく、将来、病院の管理栄養士としての重要性を理解することができました。2人目は、社会福祉法人の特別養護施設・加須清輝苑で管理栄養士としてご活躍されている原朱音先生で、「特養における管理栄養士の業務」をテーマに、特別養護施設における管理栄養士の業務内容について詳しく丁寧に解説していただきました。