空間デザイン研究室
<指導教員>橘 弘志
<発表日>2023年11月11日、12日
<発表場所>常磐祭作品展示
空間デザイン研究室では、3年ゼミ活動の一環として、日本のさまざまな地域の建築・アート等の再現模型を作成したり、映画・アニメ等にでてくる建築等の再現模型を作成し、解説のパネル等とともに、常磐祭で展示を行ってきた。本年も引き続き、ある特定のテーマに沿って建築模型を作成し、常磐祭で展示を行う。
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2023年度

空間デザイン研究室では、夏休みのゼミ合宿(9月10〜12日)で広島市〜尾道市〜大三島に訪れ、様々な歴史的建築・現代建築等々を直接訪れ体験する機会とした。それを踏まえ、2023年11月11・12日に行われた常磐祭において、「広島と伊東豊雄」展として、広島の建築物の再現模型、およびその際に訪れた伊東豊雄建築ミュージアムに因んで伊東豊雄設計の建物の構造模型を、3チームに分かれて作成し、展示を行った。
まず広島といえば誰もが知る場所として、世界遺産でもある「広島平和公園」を作成。丹下健三設計の「広島平和公園」全体を1/400で、その中でもシンボルとなる「ひろしまピースセンター(現・広島平和記念資料館)」(丹下健三設計)および「原爆ドーム」を1/100で作成した。広島から資料を取り寄せつつ、構造やディテールにこだわり、再現度の高い建築模型となった。次に、2023年に開館したばかりの坂茂設計「下瀬美術館」を1/200スケールで作成した。敷地全体に広がるランドスケープと、点在する美術館の建物群を美しく再現している。
そして伊東豊雄の建築としては、大三島に存在する「伊東豊雄ミュージアム」の「シルバーハット」「スティールハット」の2つの建物を1/30で再現。さらに伊東豊雄設計の有名建築であり、いずれも建築構造的に特徴のある「多摩美術大学図書館」、「MIKIMOTO Ginza」、「せんだいメディアテーク」の3建築について、その特徴を表現した構造模型を作成し。ライトアップを行った。全体に見応えのある展示を行うことができた。
2023年は、完全に規制のない常磐祭となり、多くの来場者に実際の模型を見ていただく機会となった。来場者の方々からは、概ね高い評価をいただいたようである。常磐祭後の閉会式において、「実践桜会賞(研究部門)」を受賞することができた。