ららすた(日野キャンパス学生ライブラリースタッフ)
<指導職員>丹羽知里
<発表日時>2023年10月24日(火)、25日(水)、2023年11月11日(土)、12日(日)
<発表場所>ポスターセッション/オンラインサイト/常磐祭学内掲示
「図書館学生スタッフららすた」は 2018年に発足し「学生が自主的に企画・活動する図書館スタッフ」として、職員、学外組織と協働しながら、図書館内でのPOP 展示、選書ツアー参加、常磐祭での図書館探検型クイズラリーや読み聞かせなど精力的に様々な活動をしてきた。
2023年度は、今までの活動の成果を外部へ発表する新たな取り組みとして、パシフィコ横浜で開催される、図書館総合展へ参加したい。図書館総合展は、図書館業界のトレードショー、また図書館関連の交流会の場として1999 年に始まったもので、国立国会図書館はじめ諸機関・諸団体また研究者・NPOや学生などからの出展や発表が行われ、「館種や立場を超えた参加のある、図書館界最大の情報交換の場」である。図書館総合展には、ポスターセッションとWEB上で出展し、会場で他大学の図書館スタッフや図書館関係者と交流を持つことでららすたスタッフの協働力、行動力を磨き、今後のららすたの活動活性化と図書館利用促進につなげることを目指す。
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2023年度
学生図書館スタッフ(通称「ららすた」)は、ゼミナール活動等の活動活性化費を利用して、パシフィコ横浜で行われた「第25回図書館総合展2023」に出展参加した。図書館総合展は、図書館関連の見本市であり、図書館種を越えた図書館界全体の交流・情報交換の場となる、図書館または周辺分野に関するトピック・技術・製品サービス情報について<1年分のまとめ>の役割を担う全国的なイベントである。
これまでの「ららすた」の学外の活動は、全国学生協働サミットなど、同じ図書館を中心に活動する大学生同士が交流するイベントに参加することが多かったが、今回は、学生だけでなく、図書館業界、出版業界の方々に広く、私たち「ららすた」の活動を知っていただく大きな機会と位置付け、これまでの活動を振り返り、図書館界全体の交流と情報交換を目的に参加した。
【発表の内容について】
私たちが発表したのは、会場に設けられたブースでのポスターセッションだ。同セッションには、私たちのような学生団体だけではなく、40近くの図書館、学会等の団体、企業、等が出展した。私たちは2日間にわたり、来場した方々に、自分たちの活動報告を行った。
事前準備として、展示ポスターや、オンラインサイトの作成のため夏休み中に図書館に集まり、メンバーと協力して完成させた。作成にあたり、これまでの活動の振り返りと、協動力や行働力、研鑽力を伸ばすことができたと実感している。
ポスターは手元でより深く活動を説明できるように冊子をポスターに付ける工夫をし、見た目も華やかに仕上げた。オンラインサイトには活動振り返りの年表を挿入したことによってより分かりやすく示すことができた。
図書館総合展の会場では、ポスターセッションのポスターや資料を用いて説明した。ららすたの日常活動であるPOP 展示、学内全体で行ったブックカバーコンテストについて、特に日野市近隣のパン屋さんとカフェ店を紹介するリーフレット(小冊子)の作成については、前年度の常磐祭アンケートの要望を反映させ行ったパン特集のPOP展示が好評であったことから、カフェ特集に発展したこと、自ら企画を立て、店舗へのアポ取りから取材まで行ったことなどを詳しく説明した。そこで持参した 200 枚のリーフレット、120 枚のブックカバーはすべて希望者に配布し、残部は出なかった。渋谷キャンパスの学生と協力して作成した2つのデザインの缶バッチには、図書館公式キャラクターの「美々子」と「亀本さん」のイラストを使用した。会場では、ポスターをご覧いただいた方に配布し、実践ららすたの広報に役立てることができた。学生主体でここまでの企画ができるのは立派であるとお褒めの言葉、活動に関する質問をたくさんいただき、他大学の図書館関係者や企業の方々に興味をもっていただいた。説明とともにららすたの制作物も配布したことから、より多くの方にららすたの活動を実感してもらうことができた。
10月25日には、他団体が行う「オラシオさん×石川ゼミ 図書館巡りの可能性を語り合う」というフォーラムに2名のメンバーが参加した。主催者は日本事務器という情報システム開発を行っている企業で、内容はそれぞれの活動をベースに図書館について語り合うというものだ。「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」の著者であるオラシオさんが、自身の著書や旅と図書館を楽しむ方法を紹介し、十文字女子学園の教員と学生が産学連携で考案した「BOOK TOUR NOTE」という自分なりの図書館の楽しみ方を発掘することが出来る冊子を紹介された。
2日間を通して、他大学の学生図書館スタッフとの交流から大きく刺激を受けたのはもちろん、本に関わる様々な企業を知り、AI や DX を用いたこれからの図書館のカタチを学び、図書館という存在について熟考する絶好の機会になった。図書館は「無料で本を借りられる場所」や「本そのものを届ける場所」というよりも、「本に記録された情報、文化、教養、知識を多くの人の手に届ける仕組み」だと、総合展を通して学べたことは大きな収穫であった。
平日に開催されたイベントであったため、会場に行くことが出来たメンバーは少なかったが、会場参加メンバーが音声付きパワーポイントを用いた報告により会場での様子を共有することができた。メンバーからは、来年度こそ行きたいとの声もあり報告を行った達成感も得られた。常磐祭ではこのパワーポイントに、ナレーションを挿入して放映することで掲示したポスター発表を補い、多くの来場者に見ていただくことができた。活動に参加するだけではなくアウトプットすることによって、自身の考えや体験を整理する機会になるとともに周囲の学びにも貢献できることを発見した。
ポスターセッションの改善点としては、メンバーの人数や、どんな学生が多いのか、日野とはどこなのかなど細かい情報を記載することだ。また、学生だけではなく、企業の方も多くいらしていたため、名刺があるとなおよいと感じた。