伝統音楽・芸能を地域へつなぐアートマネジメント・プロジェクト
<指導教員>串田 紀代美
<発表日時>2024年10月26日、2024年11月30日
<発表場所>小金井市公民館貫井南分館(10/26,11/30)
本研究は、グローバル社会での共生や自文化の再発見のため、アートマネジメントの手法により日本の伝統音楽・芸能の価値を再確認することが目的である。民俗芸能ゼミでは、文化芸術に社会包摂の機能が求められる昨今の動きを受け、文化庁、東京音楽大学、小金井市、東京学芸大学付属特別支援学校、東京福祉大学(工藤傑史氏)、英国ポーツマス大学(柴崎かがり氏)、貫井囃子保存会(小金井市)の協力を得て、フリースクール、学童保育、地域の小学校を対象とした伝統音楽ワークショップを企画し、日本音楽の理解と効果について音楽心理学の知見に基づいた実証的な分析を行い、伝統音楽・芸能が社会にあるスティグマを取り除き、インクルーシブな社会を実現する可能性があることを検証する。
News
2024年度
【本研究の概要と取り組み】
本研究は、音楽による社会包摂をめざし、アートマネジメントの手法により祭り囃子の持つ総合的な表現力、非言語コミュニケーション力を生かし、地域社会の中で多様な背景を持つ人々の出会いを作り、生涯の学びにつなげる場の形成を考えることが目的である。
美学美術史学科9名、英文学科3年生1名の合計10名がコアメンバーである。
文化庁、東京音楽大学等の協力を得て、就学前の幼児から70代の方までが参加できる伝統音楽ワークショップを企画し、音楽の持つ社会包摂の可能性を探るため音楽心理学の知見に基づいた実証的な分析を行った。その結果、伝統音楽・芸能が社会にあるスティグマを取り除き、インクルーシブな社会を実現する可能性があることを検証した。
成果は、『日本とアジアの伝統音楽・芸能のためのアートマネジメントハンドブック Ⅱ~フィールドから学び、ともにつくり、地域へつなぐために~』として東京音楽大学から2025年3月末に出版予定である。
【発表内容について】
学生がワークショップ(以下、WS)を企画・運営した。目黒流貫井囃子を通して、障がいの有無にかかわらず平等な関係性が構築できる音楽空間をつくり、伝統音楽を通して多様な背景を持つ人々の出会いの場を提供した。これに先立ち、貫井囃子が継承されてきた小金井市のフィールドワークを実施、貫井神社祭礼に参加し、囃子の歴史や地域との関わり、地域共同体における祭囃子の存在意義について学び、フィールドノーツに記録した。これらを踏まえ、「貫井囃子でつながるWS」(①10月26日、②11月30日)を学生が企画・運営し、
1)貫井囃子を知ろう(貫井囃子の鑑賞)
2)貫井囃子の歴史と貫井神社祭礼の紹介
3)貫井囃子保存会会長突撃インタビュー+貫井囃子クイズ
4)「やってみよう!」太鼓・踊りのWS
という内容で第1回目を実施した
第2回目は、前回の反省点やアンケート分析を踏まえ、「交流会」、「作ってみよう」の2つを新たに実施し、就学前の幼児と小学生はキツネやひょっとこのお面を手作りし、それを身につけて4)「やってみよう」(踊り)に繋げた。学生はWSの企画・運営・実施といった裏方役をすべて担当したため、この一連の活動を「発表」と考えているが、特に貫井囃子の歴史や貫井囃子の地域での活動をクイズ形式として世代を超えたWS参加者に出題し、クイズに答えながら貫井囃子と本WSの目的を理解してもらうことに力を注いだ。








